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作文をより良くしたいんだが修正頼むw
- 1 :名無しさん:2022/10/31(月) 00:31:44.94
- 生
「余命3ヶ月ですね」
先日医師にそう告げられた。ステージIVの、食道癌、リンパにも転移している。医師が淡々と述べていくのに対して、僕は理解が追いついていなかった。仕事が立て込んでて病院に行けなかったけど、すげー体調悪かったもんなー。
そんなことを考えていくうちに理解が追いついてきた。「治す方法とかはないんですか,,,?」
「ここまで転移が広がっている以上、、」
そんな話をして、俺は決めた。
「なるべく症状が出ないように、緩和治療をしていきたいです。他の治療方法は耐えれる気がしないので。」残された命を有意義に使って死んでやる。
- 2 :名無しさん:2022/10/31(月) 00:33:03.86
- 4年少し付き合っている彼女の舞香に、病名、進行状況、そして治さないことを選んだことを伝えた。僕は話している間、顔もまともに見れずずっと舞香の手を握ってその手を見つめていた。ずっと震えている彼女の手はとても温かく、たまに顔を見るとポロポロと涙が零れていた。
「本当なの?こーくん」
俺は首を縦に振った。
「なんで治さないの,,,?」
「ごめん」
「少しくらい相談してくれても良かったじゃない,,,」泣きじゃくる彼女にかける言葉もなく、ベランダに出て残り少ない煙草に火をつけた。
あれから結構癌について調べたけど、喫煙も食道癌の発生に関係している可能性があるらしい。もう遅いけど。部屋に戻り、今後の話を1晩かけて話し合った。
- 3 :名無しさん:2022/10/31(月) 00:35:13.03
- 「これからどうしたいの?」
2人で過ごしたい。なんて言えるはずがない。
酷い別れ方をしなきゃ、思い出を残したら後が悲しくなるだろ。そう考えていた。だから、
「ごめん、実はずっと隠してたけど俺他に女いるんだ。だからそっちと最期までいたいから別れて欲しいんだ。」咄嗟にでた嘘だし彼女には通用しないかも。
- 4 :名無しさん:2022/10/31(月) 00:36:00.41
- そう思った瞬間右の頬がすげー熱かった。あぁ僕は今ビンタされたのか。いや、あれグーじゃね?などと考えていたら彼女は涙を浮かべ部屋から出ていった。
これで良かったんだ。そう思うようにした。なんだろう,,,色々疲れてすげー眠い。とりあえず寝なきゃ,,,
- 5 :名無しさん:2022/10/31(月) 00:36:43.24
- 僕の意識は微睡みの中に落ちていった。
けたたましく鳴り響く1本の電話で目を覚ました。「ーー病院の者ですが」ん?癌のことか?
「中谷舞香さんの彼氏さんでよろしかったですか?」冷や汗が全身を覆った。舞香が事故にあった。走行中のトラックに轢かれたのだと、そして、その時スマホの画面に俺の連絡先があったのだと聞いた。
- 6 :名無しさん:2022/10/31(月) 00:37:19.22
- 嘘だろ。なんなんだよ、なんでこんなに不幸ばっかり襲って来るんだよ?急いで病院まで向かって病室の扉を勢いよく開けた。そこには頭に包帯を巻いた舞香がムシャムシャと林檎を食べている光景が広がっていた。
えー、元気やん。こんなに血相を変えて飛んできたし、別れたくないってバレたなこりゃ。
「大丈夫そうで良かった。」
「大丈夫じゃないよー!」と笑う舞香を見て、ちょっと緊張の糸が解れた。
- 7 :名無しさん:2022/10/31(月) 00:37:51.03
- 「来週の中間テストどうしよう。」と舞香が放った言葉に僕はなんの冗談だと思った。
「どうしたのこーすけ?」この時僕は全身の血が逆流するような錯覚に陥った。
こーすけって呼び方をするのは学生時代、しかも付き合いたての頃だけだったはずだ。何かおかしい。
- 8 :名無しさん:2022/10/31(月) 00:41:28.31
- ナースコールをすぐ押して、精密検査をもう一度行なってもらった結果、医師から告げられたのは前向性健忘といった名前のものだった。聞きなれない名前だ。医師曰く、事故で頭に強い衝撃が加わった事で発症した可能性が高いらしい。
- 9 :名無しさん:2022/10/31(月) 00:43:26.23
- 舞香と話した感じ、今の舞香の記憶は高校三年生、付き合いたての頃。医師によると新しいことを記憶できない、即ち一日で記憶がリセットされてしまうことを聞いた。また、治療法は確立されていないことも。そして僕は舞香の元へ向かって今の舞香の状況を隠すことなく話した。
- 10 :名無しさん:2022/10/31(月) 00:44:20.92
- 最初何が何やら理解が出来ていなかったが今の自分の怪我、医師の話を聞いてようやく理解してきた頃、「私今22歳かー」「まぁなんとかなるでしょ」
- 11 :名無しさん:2022/10/31(月) 00:44:42.27
- 軽いなぁ,,,とても軽いよ舞香。さすが中身はJK,,,とくだらないことを考えていたが、僕は彼女を振ったこと、病気のことも忘れていることに気づき、説明しなければと思った。
- 12 :名無しさん:2022/10/31(月) 00:45:10.19
- しかし、ここで全てを説明するとまだ高校生のメンタルには耐えられないのではないだろうか。特に脳へのダメージを受けた舞香に対して果たしてそれはいいのかと考えた結果、3ヶ月隠し通すことにした。
- 13 :名無しさん:2022/10/31(月) 00:45:50.58
- それから2週間ほどで舞香は退院した。記憶を無くす前とあまり変わらない生活が出来ているのは、マメな性格をしている彼女が色んなことをメモとして書いていたのでなんとかなっているらしい。僕はというと、毎日見慣れない数の薬を飲んでいるのだが。
- 14 :名無しさん:2022/10/31(月) 00:46:19.24
- 「こーすけー」
「どしたの?」
「呼んだだけ」
なんだそりゃ笑
「こーすけー」
「なんでしょうか」
「なんか隠してない?」
は?え、いや、、え?
「隠し事なんてねーよー」
「嘘だね、こーすけ嘘つく時顔に出るもん」
それってつまりあの時、別れたくないって分かってたんじゃ,,,
「バレたかー、実は昨日の舞香が楽しみにしてたミルクレープ食べちゃったんよね」
「,,,」
- 15 :名無しさん:2022/10/31(月) 00:47:02.25
- あれ、結構怒ってますか?
「なんだ、そんなことかー」笑いながら答える舞香の顔はどこか寂しそうな感じがしたが、俺にはそれに気付くほど心に余裕がなかった。
そんな生活を2ヶ月ほどして、俺の体調が崩れてきて、入院することになった。あ、意外と早いな、、
- 16 :名無しさん:2022/10/31(月) 00:47:25.19
- 舞香には盲腸だよーって言ってるけどどこまで持つかな,,,
舞香は自分の生活もあるだろうに毎日来てくれた。幸い、少しくらい顔色が悪くても記憶のない舞香には上手く隠すことが出来た。
「いやー今日はちょっと体調悪すぎるわ」
「ご飯ろくに食べれんし超痛いからなー」
って毎日こんなことばっかり言い続けた。
- 17 :名無しさん:2022/10/31(月) 00:47:52.93
- 本格的に体調が悪くなり始めたころ、舞香がふと、こんなことを言った。
「ところで、私以外の彼女さんとは上手くいってるのかな?」
その話。
「こーすけは酷いね」
「舞香,,,?」
「こーすけ、いや、こーくん。大事な話があります。」
- 18 :名無しさん:2022/10/31(月) 00:48:14.56
- その呼び方。
「実はね、事故の後2週間くらいして、これまでの記憶が戻り始めたの。」
それって,,,
「だから、振られたこと、病気のこと、全部思い出したの。」
「なんで」
「教えてくれなかったかって?」
- 19 :名無しさん:2022/10/31(月) 00:48:36.30
- そう聞かれることが分かってたかのように、
「教えたらまたこーくんが距離を置こうとするでしょ?」
「でも、記憶があるなら振ったことも覚えてるはずだ。」
「あー」舞香は笑いながら答えた。
- 20 :名無しさん:2022/10/31(月) 00:49:23.41
- 「だって顔にずっと出てたんだもん」
「振られたとき、隠し事があるか聞いた時。」
「この2ヶ月ずっと薬を飲んでたのも、辛くても顔に出ないようにしてるのも」
全部気付いてたのか,,,てかそんなに表情緩いんか俺,,,
「私はこーくんのこと一応何でも理解してるつもりだからねぇ」
- 21 :名無しさん:2022/10/31(月) 00:49:44.61
- 「で、私を振ったこと、どうするの?」
「どうって,,,」
「まさか本当に他に女いるの!?」
「いるわけないだろ!!」
「だよね」
- 22 :名無しさん:2022/10/31(月) 00:50:07.38
- 残り少ない命だ
「だから」
僕は舞香が好きなんだ
「僕と結婚してくれませんか?」
本当はもっと早く渡すつもりだった。
病気がわかる前に買っていた婚約指輪、それを舞香に捧げた。
「こちらこそ」
「不束者ですがよろしくお願いします」
と声を震わせていた舞香に釣られ、僕達は長い時間2人で泣いた。
- 23 :名無しさん:2022/10/31(月) 00:51:33.81
- 3年後
「綺麗な桜だねぇ」
そうだな、確かに綺麗だ。
「黙ってないでなんか言いなよー」
と水をかけてくる舞香は相変わらずだな
「きれい」
僕は結局結婚して3週間ほどで死んでしまった。
「本当は式も挙げたかったけどねぇ」
大変申し訳ありませんでした。
「また来るからねー」
毎日来てください
「いつまでも大好きだよ。」
僕もいつまでも死ぬほど大好きだよ。
「知ってるよ。」
fin
- 24 :名無しさん:2022/10/31(月) 00:52:30.86
- 雑ですすみません,,
そしてなるべくシュッとさせたい
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