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狂いまくった人生がようやく落ち着いた

1 :名無しさん:2018/12/26(水) 23:40:57.49 ID:jy2DQV5to
誰か興味あるかな?
スレ立て初めてなんでお手柔らかに・・・

主 30歳男。昨日親父の葬式があって色々思い出に浸ってたら、寝れなくなったので思い切って2ちゃんにスレ立てしてみました。

2 :名無しさん:2018/12/27(木) 00:03:05.30 ID:ypbMkcyjx
淡々と書きますか笑笑
身バレ防止の為フィクション挟むけど悪しからず


まず、俺の人生どこから狂ったかと言うと生まれた時からだと思う。

俺は親父の不倫相手が身籠ってしまった子供だった。親父にはもともと内縁の関係の妻(今の俺の育ての母)がいて、その間には子供はいなかったもののお互いの連れ子(今の俺の兄貴達)と一緒に暮らしてた。

親父の職業はというと893の幹部で、表向きというか居酒屋の店長やってた。んで、組の若い人らとか、訳ありで働き口のない人達を従業員として働かせてた。

俺の生みの親は、その訳ありな従業員の1人
親父と不倫して俺を身籠った。あんまり俺を身籠った時の話は聞かないんだけど、結果として親父は俺の生みの母親と入籍した。んじゃ、内縁の方は?というと、結果としてそのまま。

訳わかんないと思うけど、ここら辺からもう狂ってるんだよね。要約すると、俺が生まれた時には親父と母親が2人と腹違いの兄弟、血の繋がってない兄弟って感じの家族構成
親父の一夫多妻生活みたいな感じ。

もうすで狂ってるのがお分かりになると思う。

3 :名無しさん:2018/12/27(木) 00:20:28.36 ID:ypbMkcyjx
続き書きます。

俺が生まれた時には母親が2人いた。割と3〜4歳までの記憶が今でも残ってて俺は母親が2人いるのが当たり前だと思ってた。便宜上、生みの親をママ、育ての母を母ちゃんと呼ぶ事にする。(実際こうやって呼び分けてたらしい)

不倫相手の子供だからって母ちゃんや、母ちゃん側の兄弟からいじめられたりなんてことは全くなくて、むしろ精一杯の愛情をもらったと思う。今思えばよく母ちゃんは俺を育てたなと思う。この一夫多妻生活を耐えきれなかったのはママの方だった。

ある日、ママは俺を連れて家を出た。この時の記憶は曖昧だが、後に母ちゃんが言うには親父含め組の人達で大捜索して1週間かけて見つけだしたらしい。
まぁ子供連れて逃げる妻に親父は大激怒して、ママは離婚という名の追放をくらった。この後ママとは誕生日とかにちょくちょく会ってはいたのだが、小学校中学年くらいから会うこともなくなってしまった。今どこで何してるのかもわからない。生きてるかどーかすら怪しい。

4 :名無しさん:2018/12/27(木) 00:41:57.89 ID:ypbMkcyjx
明日は仕事なので続きは明日の夜書きます。
誰か見てくれてるといいなぁ。

5 :名無しさん:2018/12/27(木) 16:33:17.61 ID:pVjSmP2cR
親父は羽振り良かったの?

6 :名無しさん:2018/12/27(木) 19:57:15.89 ID:c3AZiu03A
見てるで

7 :名無しさん:2018/12/28(金) 13:27:54.97 ID:KXvunko8n
>>5
羽振りはめっちゃよかったですよ

8 :名無しさん:2018/12/28(金) 13:28:37.13 ID:KXvunko8n
>>6
ありがとう。ぼちぼち続き書きます

9 :名無しさん:2018/12/28(金) 13:47:50.73 ID:KXvunko8n
続き書きます。

俺の幼少期はこんなもんですかね。

そのうち俺は親父側のばあちゃんの家に預けられた。今思えば、俺がばあちゃんちに預けられたのも何となく察せる。ばあちゃんちから保育園に通い、小学校卒業するまでばあちゃんでお世話になった。ある意味本当の育ての母はばあちゃんだったかもしれない。

親父とは月に1回会うか会わないか。たまにリムジンで小学校に迎えに来たり、小学校の運動会とかのイベントごとに来たり来なかったり。夏休みは893の会同に連れられて、美味しいカニを食べたり。小学校での親父との思い出は数は少ないけどすごくいい思い出だった気がする。
滅多に会えない親父だったので、当時の俺からしたら親父に会うのが楽しみで仕方なくて、ちょっとアウトローな親父の姿がかっこよくて正直憧れてた。

ちなみに、親父は芸能人の竹内 力そっくり。

10 :名無しさん:2018/12/28(金) 13:52:10.27 ID:KXvunko8n
続き。

一方母ちゃんは、ちょくちょく俺に会いに来てくれて、仕事の合間にお菓子とかたくさん買ってきてくれた。学校行事には必ず母ちゃんがきてくれて、親父は来ない時の方が多かったが寂しくは全然なかった。この頃には母ちゃんと血が繋がってないことなんて、すでに忘れていた。

ちなみに母ちゃんは演歌歌手の石川さゆりそっくり

11 :名無しさん:2018/12/28(金) 14:11:39.62 ID:KXvunko8n
続き

小学生の頃までは普通に楽しかったと思う。

けど、893の父親を持つと裏社会みたいなものを目の当たりにしてしまう訳で、俺は小学生としてはかなり歪んでしまったと思う。

例えば、まずうちの男家族はみんな刺青持ち。親父の兄弟やうちの兄貴たち。特に親父の弟なんて、首の下から足首まで全部刺青が入ってる。

親父の家にはピストルとか日本刀も置いてあって、ゴロツキみたいな人達が住み込みで4〜5人はいたと思う。このゴロツキの兄ちゃん達もたまに変わるから、週末泊まりに行って全然知らない人がいてビックリするなんて当たり前だった。

後は、昼に知らないおじさんが親父の机の前で土下座して懇願してる姿とかも見た事あったな。

1番ショッキングだったのは、指落としてるとこ見たことあるってことかな。指落とすってか指を縦に割るらしい。指切るとそういう職の人て思われちゃうし、指はあった方がいいって昔聞いた。けど、縦に割っちゃうと関節くっついて第1、2関節曲がらなくなるんだって。

まぁこの様なことが割と日常茶飯事でした。

12 :名無しさん:2018/12/28(金) 14:32:47.74 ID:KXvunko8n
続き。

そんな感じで俺の小学生時代は特に問題もなく
終わるんだが、知らないは俺だけで実は裏ではもっと色んな事件があってうちの家族崩壊が近づいてた。

薄々その事に気付き始めたのは中学校入学してから。
中学校が親父の家から近いということから、中学生になってからばあちゃんの家を出て親父の家で暮らすことになった。
正直俺として、ばあちゃんの家でもよかったのだが、親父が何としても一緒に暮らしいたいとのことだったらしい。

親父の家は日本家屋の二階建てで、ばあちゃんちと間取りはほぼ変わらないのだが、離れにある部屋を俺の部屋にしてくれるというので親父の家から中学校に通うことを決めた。

一緒に暮らし始めてもほぼ親父と過ごす時間は小学生の頃と変わらなかった。土日の昼に顔合わせるくらい。平日は朝起きたら部屋で寝てるし、夕方帰ってきたら、家にはいないし。

そのかわり母ちゃんと過ごす時間は一気に増えた。すると、今までは俺に見せることのなかった、苦労の一端がチラホラ見えるようになってしまった。
いつも笑顔で元気な母ちゃんだったから、すごく違和感があったのを覚えている。

13 :名無しさん:2018/12/28(金) 14:49:15.63 ID:KXvunko8n
続き

最初の事件は、とある平日の深夜

俺は離れにある自分の部屋で寝ていたのだが、とてつもない怒鳴り声と物音で目が覚めた。

恐る恐る家の様子を見に行くと、血だらけで暴れまくってる親父を住み込みの兄ちゃん達2〜3人がなんとか抑えようとしている姿が見えた。
親父が向かおうとしている先には顔に青あざを作って親父を睨んでる母ちゃんの姿が見えた。

夫婦喧嘩じたいは今まで何回もしてるとこ見てるし珍しくはなかったが、ここまで激しいのは見たこと無くて、咄嗟に俺は止めなきゃと思って子供出る幕じゃないなと思いながらも止めに入った。

俺がやめて!と叫びながら入るとみんな驚いた様子で親父も暴れるのをやめた。
すると住み込みの兄ちゃんの1人が「おやじ。坊も見とるけん。やめましょ。俺からもお願いします。車出しますけん」
そう言って、親父とその兄ちゃんは車に乗ってどこか行ってしまった。

とりあえず俺は母ちゃんの怪我が心配で急いで氷を持ってきて、冷やしてあげる事にした。他の住み込みの兄ちゃん達は、割れたガラスとか皿とかの片付けをしてくれて、俺は母ちゃん連れてリビングのソファーで氷を当ててあげた。

母ちゃんは俺にずっと「ごめんね。私がしっかりしてないから」と謝っていた。

その理由は全く分からなくて、結局夫婦喧嘩のきっかけが何かもわからないままだった。
ただ1つわかったことは、暴れまくってた親父の顔がまるで人間ではない、今まで見たことない形相だったってことだった。

14 :名無しさん:2018/12/28(金) 15:17:22.62 ID:KXvunko8n
続き

その事件から1週間くらい親父は家に帰って来なかった。
次帰ってきた時は、親父も母ちゃんも普通な感じですっかり元どおりになってた。

この頃から親父は居酒屋の経営を部下?に預けて本人は昼職をするようになった。なんの仕事かは知らない。おそらく非合法に近い職だとは思う。家に大量の携帯電話が置いてあったり、パスポートらしきものも複数机の上に置いてあったり。

まぁ昼職になったおかげで、夕食は必ず親父と母ちゃんと一緒に食べることになった。俺からしたら一緒にテレビみながら、ご飯食べて団欒するのなんて初めてに近いことだったのですごく嬉しかったの覚えている。

しかし、一緒に過ごす時間が増えるのに比例して親父から怒られることもふえてきた。しかも、暴力付きで。最初はビンタされたり、頭を叩かれるくらいでまぁ自分でも悪いことした自覚があるゆえに別に何とも思ってはなかった。

けど、それが日に日にエスカレートしていった。

ある日、部活で疲れて帰ってきてただいまも言わずに、そのまま部屋にカバンを置きに行ったことがあった。それからリビングに向かうと親父はものすごい形相でこちらを睨んでいた。

俺は驚き、何か悪いことしてないか考えながら恐る恐る親父にただいまと声をかけた。すると親父は「今頃、ただいまってあるかぁ!」って急に怒鳴り始め、俺の胸倉を掴み思いっきりぶん殴った。
俺は突然の出来事に理解が追いつかなくて、とりあえず謝るしかなかった。その後もどのくらい殴られたか覚えてないけど、買い物に行ってた母ちゃんが帰ってくるまで、止まることはなかったと思う。

俺が殴られてる姿を見た母ちゃんは俺と親父の間に割って入り、親父に向かって「なんてことするの!」みたいなことを言ったと思う。
すると親父は黙って玄関へと歩きだし、靴を履いて車に乗ってどこかへ行ってしまった。

親父が出ていった後、鏡で自分の顔みたらバクダン岩みたいになってて、左目なんて血が溜まって目が見えなかった。
すぐさま病院に行きたかったのだが、このまま病院に行くと病院から警察に通報が行く可能性があったので、それは困ると思い、左目のまぶたのところをカッターで切って血を出して、氷で冷やしながら寝た。

15 :名無しさん:2018/12/29(土) 03:17:01.51 ID:s3ROheRlD
予想よりもヤバい話しで草も生えん

16 :名無しさん:2018/12/29(土) 08:04:48.50 ID:Zo+w9+JNs
訳ありな人たちを雇ったりイッチと一緒に暮らしたかったり…
ほのぼの展開かと思ったら予想の斜め上というね(震え声

17 :名無しさん:2018/12/29(土) 15:37:17.33 ID:wVQvtArOa
他の兄弟は何してた?
親父から同じように扱われてたのか?

18 :名無しさん:2018/12/29(土) 15:40:48.99 ID:wVQvtArOa
11の割るってどんな感じよ?
小指の第2関節から先が6本目の指になるのか?

19 :名無しさん:2018/12/29(土) 17:31:18.17 ID:C+m+cXo81
>>15
当時はそれが普通やと思ってたんやけどなぁ。

20 :名無しさん:2018/12/29(土) 17:33:06.67 ID:C+m+cXo81
>>16
普段はそんな感じやったんよ?
みんな家族みたいで俺はすごく好きだった。
年末とか俺の誕生日会は総勢30人越えのパーティやったな笑

21 :名無しさん:2018/12/29(土) 17:39:36.94 ID:C+m+cXo81
>>17
他の兄弟は俺より10以上も離れてて
みんな結婚して子供もいて自立してたで。

他の兄弟、特に母ちゃん側の兄貴達家族には俺の見えないところで差別してたみたい。
それも俺が中学生になって一緒に暮らし始めてようやく気づいたんだが。

けど、世間一般的にみたら血の繋がってない家族を養ってる立派な人って扱いになってて、それが結構辛かった。

22 :名無しさん:2018/12/29(土) 17:44:45.29 ID:C+m+cXo81
>>18
わかりにくかったね。

小指を縦に2つに割ってそのまま包帯でグルグル巻きにしてくっつけるって感じ。
見た目は五指揃った普通の手。けど、小指は間接繋がってて曲がらないってこと。グー握っても小指だけ立ってるって感じかな。

うちの兄貴は、右手の小指は無くて薬指と中指は縦に割ってるからすごく歪な感じになってる。
だから兄貴は右手で何か掴むときは、親指と人差し指で摘むしか出来なくなってる。

23 :名無しさん:2018/12/29(土) 18:27:15.31 ID:s/g3GSoMR
えっと続き

当然、青あざだらけの顔で学校なんかいったら
すぐ担任に呼ばれて事情を話す羽目になった。

この狂いまくった俺の人生だけど、唯一救われたのが親父以外の周りの人間に恵まれたことだ。母ちゃんもそうだし、兄貴達や友達。この担任の先生も。

担任の先生にはちょくちょく親父の相談していて、今回の件もすぐ相談にのってくれた。俺としては大きい話にしたくなくて、担任の先生も学校側には上手く言ってくれて単なる怪我ってことで済んだ。

早く警察呼べって思う人もいるかと思うが、俺を含め家族全員そんな考えは頭をよぎる事すらなかった。
なんでかと言うと親父の持ってる良き父親姿を知っているから。
きっとこの親父の暴走は突発的な災害みたいなもので、本当の姿じゃないと信じているから。

それともう一つは

親父の本当に恐ろしい姿も知っているから。

親父は小、中学校ろくに通いもせずに、卒業と同時に家を出て数年後に893のいいポストについて大金を持って帰ってきたらしい。

もともとうちは貧乏でじいちゃん(親父のお父さん)も早くに死んでしまって、家族を楽にする為には、一刻も早く金が必要だったらしい。
当時親父がそれを実現可能に出来るのは893しかないと思い893になったんだと。生まれつき体格も良くて喧嘩も負け知らずな親父だからこその発想かもしれんが。

そのおかげで、俺が小さい頃は金銭的に苦労した事はなかった。

けど、その親父の選択は今となっては間違いだったとしか言えない。

24 :名無しさん:2018/12/29(土) 23:57:29.21 ID:j1yhA5SGJ
居酒屋の夜シフトだからイッチとなかなか会えなかったんだな
実はそれが適度な距離感だったなんて残念としかいえない…

25 :名無しさん:2018/12/30(日) 00:14:35.45 ID:c2B7v4Gac
続き

俺の中学校時代は親父に暴力振るわれて死ぬ思いしたこと以外は、割と充実してたと思う。
俺と同じく、父親が893の同級生とかもいてそいつは今でも俺の親友。
部活も同じでよく遊んでた。

俺はバスケ部で、地元はそこそこの田舎だったんだけど県で1番になったことあったりで結構強かった。

そんなこんなで、親父とは色々あって親父に対する考え方が俺の中で少しずつ変わってきた。そんな中、進学を考える次期に入った俺はとりあえず家を出ることを真っ先に考えた。

理由は、親父とのこの関係も近くにいるからそう感じるだけで昔みたいに距離を置けば何とかなるんじゃないかと考えたからだ。
しかし、それを親父に伝えるとそもそも親父の中で高校に進学という選択肢がなかったらしく高校に行きたいなら自分で稼いで自分で行けとのことだった。

兄貴達も高校は自力で行ったけど、結局は途中で中退したりしてる。

自慢とかではないんだけど、俺は結構勉強が出来て中学校の時もほとんどテスト1番とかでいろんな高校の推薦とかもらってたんだ。
けど、奨学金なんていっても結局自分で返さなきゃいけないし、親の支援も望めない俺はとある県にある
給料をもらいながら高校と同等の教育を受けれて卒業後はその会社に入社出来る高校に進学を決めた。

これは担任の先生の勧めでもあった。
担任の先生と出会ってなかったら今の俺はきっとないんだろうなと
今でも感謝してもしきれない。

26 :名無しさん:2018/12/30(日) 00:18:01.40 ID:c2B7v4Gac
>>24
そうですね。
本当残念です。

けど、本当にいい親父だったんです。親父を狂わせた正体は
後ほど分かると思います。
親父と一緒に酒?める日があったらなぁなんて今でも思います。

27 :名無しさん:2018/12/30(日) 00:28:03.74 ID:c2B7v4Gac
続き

いざ、受験を迎え割と毎年高い倍率なんだが何とか受かることが出来た。
俺が受かった時は、親父を含める家族全員と住み込みの兄ちゃん達と
盛大にお祝いをしてくれたのを覚えている。

田舎中学校の中で他県のすごい倍率をくぐり抜けた生徒ってことで
学校全体でも俺を祝ってくれるムードだった。

そして、中学校の卒業式を迎え、親父も俺のことが鼻に高かったのか
住み込みの兄ちゃん達も連れて珍しく卒業式に参加した。

当然母ちゃん達も参加したのだが、他の父兄の方々とは一風変わったゴリゴリの和装で卒業式に来てて俺としてはめっちゃやめてくれって感じだった。

ゴリゴリの和装で竹内 力似の親父が率いるゴロツキ集団が他の父兄と混じって体育館の椅子に座ってる姿がすごく滑稽だった。

28 :名無しさん:2018/12/30(日) 00:41:27.13 ID:c2B7v4Gac
続き

卒業式も終わり、3月下旬。
高校に行くため家を離れる時期だった。

同級生の中のよい友達や親友がお別れ会を開いてくれたり、お世話になった近所の方々の挨拶回りやらで結構忙しかった。

高校まで、飛行機で行けば一瞬で着くのだが
親父が最後くらい思い出作るかって言い出して、親父と母ちゃんと俺の3人で1週間かけて車で行くことになった。

出発の日
兄貴達が見送りに来てくれた。
特に仲のよかった俺の一個上の姉ちゃんなんて涙と鼻水が一緒になるくらいまで泣いてた。
甥や姪達も俺からしたら弟、妹みたいなもので、多分向こうも俺のことを、兄の様に慕ってくれてみんな俺に抱きついて泣くもんだから、俺も涙を堪えることは出来なかった。


俺は昔から泣き虫で、俺が泣く度に親父には「男が泣くな。みっともない。」って泣き止むまで怒られたけどこの日ばかりは何も言わず黙っててくれた。

本当は地元の高校が良かったけど、将来の自分の為、親父と良好な関係を保つ為には必要なことだと我慢して新しい高校生活への期待と不安を胸に抱いて、俺は車に乗り込んだ。

29 :名無しさん:2018/12/30(日) 00:43:41.46 ID:c2B7v4Gac
そろそろ、寝ます!
続きはまた明日にでも。

書きだめもしてないし、ろくに見直しもしてないんで
誤字脱字も多くて、文脈も結構おかしいと思うですけど
本当すみません。

30 :名無しさん:2018/12/30(日) 04:02:03.38 ID:SZojZdZUp
今22歳の男なんだけど、俺も家柄に闇があって人生どん底に居る
親とか祖父母とか曾祖父の過ちのツケを払わされてる感じ
>>1みたいに30になる頃には産まれてきてよかったって思えてるといいなぁ

31 :電車男:2018/12/30(日) 05:46:58.94 ID:XqWtaeItQ
会いたい人が会えなっってしまてさみしい

32 :名無しさん:2018/12/30(日) 08:24:16.12 ID:PDg97TyXR
>>26
親父さんを責めないイッチ
お別れのときいろんな人たちが会いに来てくれた理由がなんとなく分かる気がする
見てるよー

33 :名無しさん:2018/12/30(日) 13:04:13.00 ID:c2B7v4Gac
>>30

家族のツケを払うキツさはよく分かります。
すごく苦労してるんですね。。。
だけど人生のどん底知ったら後は登るだけなので!
これは俺の母ちゃんの言葉です。

俺はこの言葉を胸に今まで生きてきました。
30の人生がこれから明るくなるのを祈ってます!

34 :名無しさん:2018/12/30(日) 13:05:15.18 ID:c2B7v4Gac
>>31
そうですね。。。

会いたかったのか、会いたくなかったのか
自分でもよくわからないのですが。。。

35 :名無しさん:2018/12/30(日) 13:06:04.46 ID:c2B7v4Gac
>>32

ありがとうございます。
ぼちぼち書きますので、ゆったり待っててほしいです。

36 :名無しさん:2018/12/30(日) 13:31:32.51 ID:c2B7v4Gac
続き

いざ高校生活がスタートすると
寮生活で上下関係も厳しく、同級生とぶつかることも多かったが
本当充実したものになった。

今でも高校の同級生はかけがえのない宝

ちなみにどんな学校かというと、とある企業の整備員を育成するって学校で高校の授業もやりつつ、技術者の教育をメインにやってた。

今持ってる資格のほとんども高校の時に取得したもの。

家族との関係、特に親父とはすごくいい関係だったと思う。

たまに電話すると、叱咤激励され
俺の将来を本当に楽しみにしているのが感じ取れた。俺はその期待に応える為に一生懸命頑張った。

夏休みとかの長期休みは実家に帰ることが出来て、俺が帰ってくる日は家族総出でお帰り会ということで
近くのお店を貸し切って、みんなで食事したりした。
俺の中学校の同級生とかも来てくれたりですごくにぎやかだったのを覚えている。

あと高校時代は初めての彼女が出来て童貞卒業したり
工業系でほぼ男子だけだから、そういう下世話な話やくだらない話で盛り上がって
寮生活だから同世代の兄弟がたくさん出来た感じですごく楽しかった。

37 :名無しさん:2018/12/30(日) 13:40:50.91 ID:c2B7v4Gac
続き

そんなこんなであっという間に卒業を迎え
親父達も卒業式に参加してくれた。

一応、勉強頑張ったおかげで最後は生徒会長をやらせてもらえて卒業生代表挨拶なんかもやった。

壇上で、保護者席を見渡すと、感極まって涙腺崩壊してる母ちゃんとその横で誇らしげな顔してる親父の顔をみて、
俺はつい、顔がニヤついてしまった。

卒業式後は、保護者と一緒に実家に帰って
次の就職に向けて準備する期間がある。
今回は飛行機で親子3人で帰ったのだが
空港で卒業おめでとうっていう横断幕をもった兄貴達を見てすごく恥ずかしくなった。

俺の就職先は、東京支部の整備工場で当初は社員寮に入ることになってた。高校の荷物も卒業前にそこに送ってある。

このまま俺は、東京で就職して結婚でもして
幸せな人生を送るんだろうなってどこか心の中で思ってた。

しかし、そんな人生甘くないってことを
この後思い知らされる。

また、彼女との出会いがなかったら俺は
今頃どうなっているんだろうと考えると、背筋が凍ってしまいそうになる。

38 :名無しさん:2018/12/30(日) 15:33:54.12 ID:qY/GUPn7P
見てます。

39 :名無しさん:2018/12/30(日) 16:35:37.22 ID:c2B7v4Gac
続き

いよいよ話は核心へとせまるんだが
核心へとせまる上で、欠かせない人物との話を書きたいと思う。

それは先程も書いた彼女である。
高畑ミツキ似の彼女なのでミツキと呼ぶことにする。

ミツキがいたから俺はこの狂った人生まともに生きられたんだと思う。

ミツキと出会ったのは、就職して1年目の夏。
職場の同僚に言わば合コンに誘われたのがきっかけ。
高校時代付き合ってた彼女とは、遠距離という理由で、就職してすぐくらいに別れた。

それから、知り合いもいなく当然彼女もいなかった俺からしてみれば、願ったり叶ったりの話で即答した。

その同僚とは入社同期で年は2つ上だが、部屋も隣って事で自然と仲の良い友達になった。

合コンは、3対3で行われる予定で男は俺と同僚とあともう1人同僚と同じ部署の同世代の人。
その人と俺は直接的には関わりはないのだが、何度か飲みの席が一緒とかで、顔なじみではあった。
女の子の方は、1人は同僚の知り合いらしく残りの2人はその知り合いのお友達。

事前情報によると、みんな看護師で美人とのこと。俄然やる気が出てくる。

男組は美人を相手にするってことで、0次会である程度テンションを上げて行った。
先に予約してた、ちょっとお洒落な居酒屋で男3人でそわそわしながら待ってると、同僚の知り合いの女の子1人ともう1人の女の子がきた。

40 :名無しさん:2018/12/30(日) 16:36:15.14 ID:c2B7v4Gac
続き

第1印象は2人とも普通に美人。多分0次会がなかったら結構緊張してたかもしれない。

すると、もう1人の女の子は遅れてくるってことで先に5人で始めることにした。

俺達のテンションを上げて来たのが功を奏したのか、開始5分ですでに打ち解け合っていた。お酒のスピードも上がっていく。

30分くらいして、遅れていた女の子が到着した。それがミツキだった。

和やかなムードの中、ミツキを迎え入れ
再び乾杯する流れになったのだが、俺だけはなんかボーッとしてた。

何というか、ミツキを一目見た瞬間に俺はこの人と結婚するんだ、そんな感覚に襲われて要は一目惚れってやつかな。
他の人の話があんまり頭に入ってこなかった。

顔はもちろん可愛いくて、纏ってる雰囲気ってのが聖母マリアかって感じだった。

41 :名無しさん:2018/12/30(日) 16:52:39.41 ID:c2B7v4Gac
続き

再び、今度は6人で乾杯をした。
乾杯を、終えると軽いミツキの自己紹介があった。

ミツキは俺と同い年って事をこの時知った。

そして、ミツキと話してるうちに
ミツキの言葉の端々に出る訛りがうちの地元の訛りに似ていることに気づいた。

俺「ミツキちゃんってもしかして、九州出身だったりする?」
ミ「えっ、わかります?標準語心掛けてるんですけどね笑」
俺「俺も九州出身なんだよ!〇〇ってわかる?すんごい田舎なんだけど笑」
ミ「えっ?嘘ですよね?私も〇〇出身なんですけど!」

俺「えっ?まじで?俺〇〇中だよ?」
ミ「うそー!?私隣の〇〇中だよ!えっちょっと待って、俺くんてあのバスケ部の俺くん?」

俺「そーそー!なんで知ってんのー?」
ミ「あの界隈で俺くん知らない人なんていないよー笑けど、俺くんってもっと怖い人かと思ってた笑」

こんな感じで実は隣の中学校の同級生ってことが発覚。
地元を出て、地元の人に会うなんてこんなことあるんだと思いつつ、俺とミツキの距離が縮まるのはもはや当然だった。

42 :名無しさん:2018/12/30(日) 19:17:41.88 ID:vwE5eRPHj
組住み込みの舎弟も
腹違いの兄弟も
どっちも「兄貴」というので紛らわしい
使い分けてくれ

43 :名無しさん:2018/12/30(日) 19:21:08.46 ID:vwE5eRPHj
腹違いの兄弟との付き合いは幼少期から一切ない?
かなり年上の兄弟のひとりも親父の跡を継がなかったのか?

44 :名無しさん:2018/12/30(日) 19:27:47.84 ID:vwE5eRPHj
オヤジの方針として中卒後はどうさせたかったのか?

45 :名無しさん:2018/12/30(日) 20:26:54.93 ID:okOhHarRx
>>42
紛らわしいですよね笑
一応兄弟の方は兄貴、住み込みの方は兄ちゃんって使い分けてはいるのですが。。。

46 :名無しさん:2018/12/30(日) 20:32:33.29 ID:okOhHarRx
>>43
そうですね。
腹違いの兄弟達はあんまり俺に興味ないみたいですね。

代わりに、母ちゃん側の兄弟は血は繋がってないのに、本当の弟みたいに可愛いがってくれたので、こっちの兄弟の方がよっぽど兄弟っぽいです。

47 :名無しさん:2018/12/30(日) 20:40:38.36 ID:okOhHarRx
>>43
後を継ぐ人はいませんでしたね。
1番上の兄貴は、当時は別の組に入ったり抜けたりって感じで俺が小学校入る頃は、刑務所にいて刑務所でてからは普通に働いてます。
2番目の兄貴は墨は入ってるものの、高校中退してからは真面目に働いてます。

48 :名無しさん:2018/12/30(日) 20:44:00.62 ID:hOt7tLx0s
>>44
それは正直わかりません。
自分で考えて自分で決めろって感じですかね?
親父本人は中学校卒業して自立してるので、俺達にも自立して欲しかったのではないでしょうか?

49 :名無しさん:2018/12/31(月) 14:02:46.72 ID:xtyftrZi2
金があるのに高校の授業料出さない、のは何かポリシーがあるのかと。
高校いかずに親父と同居する選択もとれたんだろ?

50 :名無しさん:2018/12/31(月) 14:05:25.26 ID:xtyftrZi2
兄弟は結局何種類いるの?
1=妾の子
継母の子=1に親切
親父の連れ子(別の女の子供)=1に無関心

ということか?
結局、親父は何人子供を作ったんだ?

51 :名無しさん:2018/12/31(月) 15:26:26.08 ID:CCmA3ep1P
同じく、ヤクザの息子だという友人の人生も併記して

52 :名無しさん:2018/12/31(月) 15:28:08.45 ID:CCmA3ep1P
力親父が突然凶暴になるのは、おくすり、のせいじゃないよな?
デフォルトの性格がそうなのか?

53 :名無しさん:2018/12/31(月) 16:13:48.21
淡々と続き書いてほしいな

54 :名無しさん:2018/12/31(月) 16:24:46.54 ID:AOsU/lnLs
>>49
そうですね。何かポリシーがあったんだと思います。

同居という選択肢は俺の中ではありませんでした。
これ以上一緒にいても悪い方向にしか転ばないなと思ってたからです。

55 :名無しさん:2018/12/31(月) 16:49:13.82 ID:YZT/1xH5q
続き気になる|ω・`)

56 :名無しさん:2018/12/31(月) 22:41:30.77 ID:nERHzQ5pI
>>51
わかりました!
後ほど書かせていただきます。

57 :名無しさん:2018/12/31(月) 22:43:05.31 ID:nERHzQ5pI
>>50
種類はそれであってます。
親父側に兄貴2人と姉貴1人
母ちゃん側に兄貴1人と姉貴2人になります。

58 :名無しさん:2018/12/31(月) 22:44:02.30 ID:nERHzQ5pI
>>52
続きを読んで頂ければ分かると思います^ ^

59 :名無しさん:2018/12/31(月) 22:44:46.22 ID:nERHzQ5pI
>>53
淡々とは書いてないかも知れませんね笑
気長にお待ちください!!

60 :名無しさん:2018/12/31(月) 22:45:21.18 ID:nERHzQ5pI
>>55
ありがとうございます。
最後までちゃんと書き切りたいと思います。

61 :名無しさん:2018/12/31(月) 23:06:22.20 ID:nERHzQ5pI
続き。

結果として、俺とミツキは付き合うことになった。
しかしながらミツキの家庭の事情で付き合ってすぐに実家の近くで働くことになってしまった。
遠距離恋愛は辛いものもあったが、今ではいい思い出。

ミツキと付き合い始めて、半年くらいだったかな。

我が家が決定的に崩壊するする出来事があった。
俺はいつもごとく仕事でクタクタになって自室のベッドでくつろいでるところだった。すると、母ちゃん側の兄貴から電話が掛かってきた。
兄貴からの久しぶりの連絡で俺は驚きつつも1番仲の良かった兄貴だったので電話出た時の俺の声はワントーン高かったと思う。

俺「おー!久しぶり!どうしたの?」

兄「おー。久しぶり。あのな、俺。冷静に聞いてくれな。」
兄の声はいつもと同じようで同じではなかった。冷静にと言いながらも、兄貴自身が自分の冷静さを、保つのに精一杯な感じがした。

兄「親父が覚醒剤で捕まった。」

俺はそれを聞いた瞬間に、どこから出てくるのかわからないくらい涙が出てきた。俺は嗚咽をこぼしながらも兄貴の話を必死に聞いた。
兄貴の声の傍らで母ちゃんのすすり泣く声が聞こえて、今まで聞いたこともない、母ちゃんの鳴き声がより一層、リアルを感じさせられ、余計に涙が止まらなかった。

事の経緯を聞くと、親父が薬をやって母ちゃんに暴力を振るって死を感じた母ちゃんがかろうじて、その場から逃げ出し警察に通報したのが始まりとのこと。

その後警察に事情聴取を受けた親父からは違法薬物反応が。更には家宅捜査の結果、親父の机の中から覚醒剤とその吸引機が発見。違法薬物の所持と使用により逮捕された。

62 :名無しさん:2018/12/31(月) 23:19:39.97 ID:ddIKYTAPK
期待
良いお年をイッチ

63 :名無しさん:2018/12/31(月) 23:41:02.29 ID:nERHzQ5pI
続き

親父が覚醒剤で捕まるなんて思ってもみなかった。
親父は確かに893だったが、薬と筋の通ってないことだけは絶対にしない漢の中の漢だと俺は思ってた。
俺は親父の「筋を通すのが極道。薬に手を出すのが外道」って言葉が本当にカッコいいと思ってた。

なのに。俺は実の父親に裏切られた。
その気持ちに俺は身も心も支配されてしまった。

俺は職場に事情を説明し、しばらく実家に帰ることにした。

空港の手荷物検査場の向こうで、俺を待つ母ちゃんは今にも泣きそうになかおをしていてその顔が今でも忘れられない。

とりあえず、実家に帰り家族全員で家族会議もとい、情報を共有することになった。そこで、俺は驚愕の事実を知ることになる。

まず1つは、親父は俺が生まれる前後に薬に手を出していたということ。それも俺のママとは別な女と薬をしてたんだとか。
俺が生まれた後に、親父が薬をしてることに母ちゃんが気付き大喧嘩した挙句に親父は金輪際薬をしないことを約束したんだとか。

そして、2つ目。親父は約束したにもかかわらず、母ちゃんにも隠れて薬をしてたらしい。恐らく、親父が情緒不安定な時は薬をしていたんだと思う。
しばらく家に帰ってこない時があったのは、きっと薬を抜くための期間だったんだと思う。

そして、3つ目。多額の借金を抱えていたこと。
母ちゃんにも隠れて薬をしていたものだから、親父は隠れて借金してまで薬をやっていたのだ。消費者金融からや知人から。
挙句の果てには、勝手に母ちゃんや母ちゃん側の兄貴名義で金を借りていたのだ。その総額は全部で1000万円とちょっと。

その他にも、家族の中でのひどい差別の話や薬をやって起こした事件の話など色んな話を聞かされた。俺以外の家族はそれとなく知ってたらしい。

けど、母ちゃんは俺が1人立ちするまでは何とか穏便に済まそうと頑張ってくれていた。今回母ちゃんが警察に通報したのも俺が就職し一人で立ちしたのもあって、我慢が出来なかったらしい。
それを聞いて俺の心の中は、親父への憎悪と母ちゃんへの感謝を通り越した念が入り混じっていた。

64 :名無しさん:2018/12/31(月) 23:42:17.74 ID:nERHzQ5pI
>>62
年の瀬に読んでくださってありがとうございます。
最後まで読んで頂ければ幸いです。

65 :名無しさん:2019/01/01(火) 17:24:22.98 ID:OkLh9o0NA
母ちゃんもいわば、姉さん、だろ
さすがにおまわりの手を借りちゃうのは禁じ手では?
ヤクザってこういうの、上部幹部と内々で解決するもんだが。

66 :名無しさん:2019/01/01(火) 17:27:38.26 ID:OkLh9o0NA
親父はマエ持ち?
薬事法で初犯なら弁当が付くが。
でもシャブやりはじめて20年は続けてたんだから
うまく付き合えてたほうだな。

67 :名無しさん:2019/01/01(火) 17:29:36.79 ID:Ma18sp/Bi
シノギ自体は儲けてたの?

68 :名無しさん:2019/01/01(火) 17:32:04.40 ID:OkLh9o0NA
彼女はすでに1の親の職業、知ってるんだよな?
彼女の両親にも?

69 :名無しさん:2019/01/01(火) 17:42:36.88 ID:Ma18sp/Bi
じゃあ子供の頃から親父の奇行のON・OFFはうっすら
わかってたんじゃないの?

70 :名無しさん:2019/01/01(火) 18:05:26.12 ID:Ma18sp/Bi
幼少期からのオヤジの描写が足りないね。
1がオヤジをいくら避けていたとしても、
もう少しオヤジの性格を現すエピがいくつかほしい

71 :名無しさん:2019/01/01(火) 21:07:05.07 ID:qaXIR6OSP
>>65
ちょっと説明するのが難しいのですが
まず、親父は実はカタギになっていたのです。いつなったとか詳しくはわかりませんが。
893と言っても実際はテレビや映画で見るほどガチガチではなくもっとフランクな感じです。昔、組長さんにあったことがありますが豪邸に住む気の良いおじさんみたいなものでした。

ここからは推測ですが、恐らく薬に手を出したのがバレて親父は組を追い出されたのではないでしょうか?
母ちゃんもそこら辺の事を総合的に考えて、警察を頼ったのではないかと。実際に親父が捕まったことで組の方々には迷惑はかけてないと思います。

うちにいた舎弟の兄ちゃん達は俺が東京に就職してからは姿も見なくなり、連絡もとっていないので今どうしてるかは知りません。迷惑をかけてしまったのはその舎弟の兄ちゃん達だと思います。

回答になってますでしょうか?

72 :名無しさん:2019/01/01(火) 21:10:32.78 ID:qaXIR6OSP
>>66
前科は傷害等で何回か。
ただ薬物は初犯なので、執行余裕は付いてます。
しかしマックスの5年付いてたので相当悪質と見られたはずです。

親父が拘置所から出てきてからも色々問題があったのですがそれは後ほどかきます。

73 :名無しさん:2019/01/01(火) 21:12:51.98 ID:qaXIR6OSP
>>67
居酒屋の経営は上手く行ってたみたいですね。
でも、謎の多い人だったので何でどんな収入があったかどうかは家族みんなわからないです。
その都度必要なお金を家に入れる感じだったので。
しかし、多額の借金があったことからある時期からすでに破産していたんだと思います。

74 :名無しさん:2019/01/01(火) 21:14:11.98 ID:qaXIR6OSP
>>68
知ってます。

それについても後ほど書きます。
気長にお待ち頂けると有り難いです!

75 :名無しさん:2019/01/01(火) 21:15:14.94 ID:qaXIR6OSP
>>69
うっすらと頭ではわかってました。
しかし、それを認めたくない俺がいたってことですね。

76 :名無しさん:2019/01/01(火) 21:16:45.20 ID:qaXIR6OSP
>>70
そうですね。
それについても書きたいと思います。

稚拙な文章で申し訳ない限りです^^;

77 :名無しさん:2019/01/01(火) 22:19:16.49 ID:qaXIR6OSP
70さんにも言われた通り、親父の人物像があまり浮かんでこないと思うので、ここで親父のエピソードを書きたいと思います。

俺が幼い頃の親父は、みんなの輪の中心にいるような人がだった。家族集まるのが好きで夏は庭でバーベキューしたり、年末はみんなで鍋したり。
普段は寡黙で多くを語らない親父だったがみんな集まって酒が入ると昔の武勇伝とかを面白可笑しく話してくれて食卓は賑わっていた。
俺はそんな親父の話が好きで、親父がすごくかっこよく見えた。

そして、親父は本当に家族思いな人だった。

厳しいところも多々あったが、家族が本当に困ったら手段を問わず家族を助けてくれるような人だった。

例えば、兄貴が組抜けする時なんかそうだった。
兄貴は親父とは別の組に入っててある日鉄砲玉をやらされたんだとか。結局失敗して、そのまま兄貴は傷害で刑務所へ。
当時の親父と兄貴は半分勘当状態だったらしく、親父はそもそも自分の子供が893になるは大反対でそれを押し切って1番上の兄貴は893になってしまったのでそうなったらしい。

それでもって、傷害で捕まってしまい親父は再び大激怒した。
しかし、親父が兄貴の面会に行ったときに兄貴が泣きながら自分のやったことを後悔し親父に謝ったんだとか。そして足を洗いたい助けてくれと。

親父はそれを受け入れ、兄貴が釈放された日に兄貴と一緒にその組に乗り込んだらしい。
それから、親父は組長の前で兄貴の小指を切り落としその小指を組長に叩きつけて二度と関わんじゃねぇぞとすごんで帰ってきたらしい。

それからは、親父と兄貴の親子関係は修復し兄貴も抜けた組からそれ以上の落とし前もなく今では真面目に働いている。兄貴はそれから親父には絶対に頭が上がらなくなった。

その行動力もそうだし、度胸、兄貴の為に最善を尽くした親父は本当にカッコいいし頼りになる父親だなと思った。

78 :名無しさん:2019/01/01(火) 22:59:38.80 ID:qaXIR6OSP
続き

兄貴のエピソード書いてて1番上の兄貴の子供、要は甥と遊んでた時のことを思い出した。甥とは兄弟よりも年が近く、弟みたいなものだった。
兄貴もよく甥をばあちゃんの家に預けていて、俺と甥で遊ぶことが多かった。

ある日、俺と甥は近所の広場(イメージはドラえもんに出てくる空き地)で野球ごっこをしていた。というのも、本当にバットとボールを使っていた訳ではなく木の棒をバットがわりにして石を投げて遊んでいたのだ。
甥がピッチャーで俺がバッター、甥が近くにあった、平べったい石をブーメランみたいなに投げてきた。
思ったよりいい投球ならぬ投石で甥の投げた石は俺の頭上を越え広場の隣にある家のガラスにあったってしまい、割れてしまった。

俺は速攻で甥を連れてその家に謝りに行った。
幸いなことに、ドラえもんのかみなりさんみたいな人だはなく子供のやった事だからと許してもらえた。しかし、ばあちゃんや兄貴、親父が許してくれる訳ではなかった。
家に帰って事情を説明するとばあちゃんにめっちゃくちゃに怒られ、それから程なくして親父と兄貴が家に来た。親父の前で正座しながら事情を説明し、怒られる準備をしていた。兄貴は甥の方を叱っていた。すると親父が
父「んで、結局ガラスを割ったのはどっちだ」
俺「甥です。」
その瞬間に親父の鋭いビンタが炸裂

父「なんでお前は甥を庇わんとや。直接ガラス割ったのは甥かもしれんが、一緒に遊んどるんやけん甥よりもお兄ちゃんのおまえが割ったのと変わらん。そこで自分が割ったって言えんお前の性根が気に食わん。」

俺はその時、そこで怒られるとは思ってなかった。
俺としては正直に話したつもりだったのだが、でも確かにその通りだなと俺は思った。

父「いいか。嘘ってのはこういう時に使うんやぞ。自分より弱いものを守るため為に使うのが嘘じゃ。」

俺はこの時、嘘の大切さを学んだ。自分の為じゃなく人の為の。
この親父の教えは大人になった今でも大切にしてる。

79 :名無しさん:2019/01/01(火) 23:38:37.24 ID:LqDYbaWTL
父「いいか。嘘ってのはこういう時に使うんやぞ。自分より弱いものを守るため為に使うのが嘘じゃ。」

かっこよすぎ

80 :名無しさん:2019/01/02(水) 00:16:33.15 ID:nJ7cXQ6Zx
続き

書いてるうちに色々思い出してきた。

やっぱ親父は頼りになるなーって事があった。
それは俺が中二の時の事だ。中学生くらいになると悪そうな奴ってモテるし893の親父に憧れてたのもあって、同じく893を父親持つ親友とヤンキーみたいなことしてた。
髪の毛染めてみたり、チャンプロードで短ラン買ってみたり、タバコ吸ったり酒飲んだり、深夜徘徊してみたりなど。しかしながら、俺らは可愛らしいヤンキーだったと思う。
別に喧嘩したり、授業妨害等はしてないし、先生とぶつかったりとかもあんまりなかった。髪の毛染めたら、次の日先生に染め直ししてもらって、制服変えたら体操服に着替えさせられたり、そんなもんだった。
流石に、タバコと酒はバレない様に必死だったが。

そんな日々の中、とある事件が発生した。
それは夏休み、部活の練習が終わった後のことだった。俺らが部室から出てくると俺の近所に住んでる同級生が1人でポツンと立っていた。その同級生はなよなよしてて気が弱いやつだが友達思いの優しい奴で仲良かった。
同級生は俺らに気付くとすっと近づき、今にも泣きそうな顔で

同「実はさぁ、この間隣中のやつにお金取られた。嫌だって言ったんだけど、何人もいて怖くて。俺悔しくて。恥ずかしくて親にも言えなくて。」

同級生は泣き出し、その後は嗚咽がひどくて聞き取れなかった。
同級生を落ち着かせ詳しい話を聞くと同級生は吹奏楽部で隣中に合同練習に行ってたんだと。そして合同練習後、親の迎えを学校近くのコンビニで待ってたところ隣中のヤンキーに絡まれてカツアゲされたらしい。
ついでに、うちの中学校の悪口をありったけ吐かれたらしい。

それを聞いた俺らは変なヤンキープライドと正義感が込み上げてきて、取られた金を取り返そうって事になった。

81 :名無しさん:2019/01/02(水) 00:17:08.04 ID:nJ7cXQ6Zx
続き

大体誰かは予想がついていた。田舎で隣の中学校の悪い奴なんてそれとなく情報が回ってくる。でも確証はないので、同級生を連れて行き最終的に顔で判断してもらう手はずになった。

決行当日、同級生と俺と親友と同じバスケ部の血の気の多いやつ計11人くらいで隣中付近を探索することにした。
最初にファミレス。大体ヤンキーはファミレスでたむろしてる。予想は的中。1発で犯人を発見出来た。早速ファミレスに乗り込み、同級生に近くで顔を確認してもらう。

主犯格とその他モブ。合計6人。同級生をカツアゲしたメンバー全員が揃っていた。犯人が確定したところで、人気のないところに誘導する。主犯格の奴は同級生の顔見た瞬間に何の事か察した風で、素直についてきた。

同級生の件について、確認すると主犯格の奴は飄々としらを切る。他モブは倍近くいる俺らにビビって黙って下向いていた。しびれを切らしたのは親友。親友は割と手が早い。主犯格の胸ぐらを掴み、はっ倒した。
主犯格は俺じゃねぇって言ってんだろとかなんとか言いながら、親友に殴りかかった。それを皮切りに6対11人の乱闘。まぁ数も多い俺らが勝つのは当然でものの数分で決着はついた。
最後主犯格に、金を返すように言ったが同級生が主犯格もろともボコボコにされてるの見てスカッとしたからお金はいいって言い出したのでそこで終わった。

前置きが長くなってしまったが、親父の出番はこの後

82 :名無しさん:2019/01/02(水) 01:33:36.64 ID:nJ7cXQ6Zx
続き

その事件から3日か4日後くらいかな。

いつものごとく、部活に励んでいると生徒指導の先生から俺と親友が呼び出された。
先「お前ら、隣中の主犯格とその親父さんが来てるぞ。お前らなんかしたのか?正直に話してくれ。」
俺と親友はことの経緯を全て話した。
先「そうか。わかった。先生はお前らを信じる。生徒指導室にいるから堂々としていけ!」
思いの他すんなり信じてくれて、本当いい先生だなと思った。
生徒指導室に入ると下を向いて俯いてる主犯格とその横にはスーツを着たいかにもサラリーマンみたいな主犯格の父親が物凄く機嫌の悪そうな顔で座っていた。

先生に促され、俺と親友も席につくと主犯格の父親が

主父「先日うち息子とその友人を大人数で一方的に暴力を振るったそうだね。挙句にカツアゲまでして、立派な犯罪だよ。君たちわかってる?」

俺が反論しようとするとそれを遮るように先生がさっき俺らから聞いた事の経緯を説明し出した。

先「それに一方的な暴力ではなかった事を彼らの顔の傷みて頂けたら分かると思いますが。」

俺らよりか先生の方が怒ってるように思えた。

主父「なんですか?それじゃうちの息子が嘘ついてると?あいにくですが、うちの息子や、その友人に人からカツアゲしなければならない様な金銭的に困ってる者はいません。それが教師の態度ですか?自分の学校の生徒が可愛いのも分かりますが・・・以下略。」

俺も親友もマヌケなくらいに息子の嘘信じこんでる父親に腹が立ってしょうがなかった。先生も相当怒ってたとは思うが立場的にもそんなに強く言えずにやきもきしてる感じがだった。

そんな口論が繰り広げられる中、廊下から聞き覚えのある笑い声が2つ近づいてきた。その笑い声を聞いた途端、さっきまで渋い顔をしていた先生が急に笑顔になり、少しだけすみませんねと言い生徒指導室の扉を開け、廊下の笑い声をこちらに呼び込む。

廊下から現れたのは、俺の親父と、親友の親父さん。ダブルヤクザの登場である。出で立ちからして明らかにヤクザな俺らの親父の姿を見てさっきまで饒舌だった主犯格の父親は黙り込んでしまった。

俺と親友はこの勝負の勝利を確信した。

83 :名無しさん:2019/01/02(水) 01:44:36.67 ID:nJ7cXQ6Zx
続き

先生が主犯格とその父親が学校に尋ねてきた時にすでに、親父達に学校に来るように連絡していたらしい。指導室に入ってきた親父達に、先生は今の状況を分かりやすく端的に伝えてくれた。

その内容は主犯格の父親にも聞こえていたはずだが、口をはさむ事無く先ほどは威圧的に俺らを睨んでたものの、その時はじっと机を見つめていた。
親父は割と優しい感じで、俺の隣に用意された椅子に腰掛け主犯格に尋ねた。

俺父「主犯格くん、何があったのか教えてくれんね」
主父「だから、先ほども説明があったように・・・」
俺父「あんたには聞いてないったい。俺は主犯格に聞きよるや」

先ほどとは打って変わって、ドスの聞いた声で凄まれて主犯格の父親は小さくなってしまった。親父は再度、優しい感じで主犯格に尋ねるが主犯格は下を向いたまま何も答えなかった。

すると、親父は大きな溜め息をついていつものトーンで俺と親友に同じ質問を投げかけた。俺と親友はことのきっかけから全て話した。

俺父「そうか。うちの息子と親友はこう言っとるが、主犯格はどーなんね。自分の口で言わんとなんも分からん。」
主犯格はようやく口を開き半ば泣きながらさっきの嘘の供述をし始めた。

俺父「これはどっちが嘘やろね。あいにくうちの息子も親友もその友達も人様から金を取るようなもんはおらん。それが本当ならもうお金が絡んどる話やけん、このまま警察いきましょか?
本当にカツアゲされとるなら主犯格の財布にも息子の指紋がついとるやろうけん。財布には触ってなかろうな?」

俺と親友はうん、と即答。

84 :名無しさん:2019/01/02(水) 01:45:26.20 ID:nJ7cXQ6Zx
続き

俺父「なら、警察行こか。よかよね?主犯格くん」
主父「何も、そこまでしなくても・・・」
俺父「だけん、あんたに聞いてないっちゃが。警察行こうか主犯格くん」

すると、主犯格が泣き出し嘘をついてたことを告白。
流石に本職に凄まれ、警察にまで行くと言われれば告白せざるおえないと思う。洗いざらい話した後の主父の蒼白顔は今でも忘れない。

結局俺の同級生からカツアゲしたお金もその場で先生に返還され、主父はもう平謝りするしかなく、主犯格とその父親は逃げる様に生徒指導室を出ていった。
生徒指導室のドアが閉まると同時くらいに、廊下にいる主犯格達に聞こえる様に親父が笑いながら言った一言

喧嘩売る相手は選ばんとな

まじで頼りになる親父だなって思った。

85 :名無しさん:2019/01/02(水) 01:46:36.22 ID:nJ7cXQ6Zx
>>79
本当にカッコいい親父でした。

86 :名無しさん:2019/01/02(水) 01:47:26.61 ID:nJ7cXQ6Zx
これでだいぶ親父像が分かるようにらなってもらえたでしょうか?
また続きは明日にでも書きます。

87 :名無しさん:2019/01/02(水) 16:52:47.29 ID:1aDzoakN6
早く続きが知りたいも

88 :名無しさん:2019/01/02(水) 17:17:25.39 ID:Z1AQv+Ygd
漫画でよくありそうな、生徒指導エピソードww

なるほど、力父は子供に継がせたくなかったのか。
じゃあ学校に行かせることが嫌いだったのかな?

89 :名無しさん:2019/01/02(水) 17:19:40.14 ID:Z1AQv+Ygd
判決から察するに、
シャブは自分の使用、所持だけで売りさばいてはいなかったのか。
そこまで芯の通っていた力父もシャブを辞められなかったのは
何故?

90 :名無しさん:2019/01/02(水) 17:25:14.34 ID:L4Sx7/WMj
力父は、ヤクザ好きの商売人が、組から盃もらったレベルなのかな?

居酒屋の他に本当は何をやっていたのか?
力父の、人生前半のエピソード、
なんかはこれからのオチなのかな?
そこを語らないと、1が知ることをしないと
力父の人生話の「背骨がない」ままになるよ。

91 :名無しさん:2019/01/02(水) 17:39:23.55 ID:L4Sx7/WMj
正月3が日明けるとモチベ、下がっていくんじゃね?
もう少しペース上げたほうがいいんじゃね。
結構長くなるよな?

92 :名無しさん:2019/01/02(水) 19:42:58.38 ID:1aDzoakN6
長い。
続きを早く。

93 :名無しさん:2019/01/02(水) 23:04:54.02 ID:M0HJRTI7z
>>87
ありがとうございます!
続き頑張って書きます!

94 :名無しさん:2019/01/02(水) 23:05:59.48 ID:M0HJRTI7z
>>88
そうですね。
学校が嫌というより、中学校卒業後のことは自分で決めて欲しかったみたいですね。893という選択肢以外で。

95 :名無しさん:2019/01/02(水) 23:07:14.02 ID:M0HJRTI7z
>>89
それは、後ほど書きますが実は所持だけではなかったのです。
それだけ、薬の依存性はすごいってことですね。

96 :名無しさん:2019/01/02(水) 23:09:36.84 ID:M0HJRTI7z
>>90
一応、バッチとかも持ってたので
そこそこ偉かったのだとは思います。闇カジノの経営者もやってたみたいなので。正直色んなことをしてたみたいなので、どの時期に何をしてたのかは本人のみぞ知るという感じです。

親父の人生は本編の方にこれから書きますので、お待ちいただいけると有り難いです。。。

97 :名無しさん:2019/01/02(水) 23:10:03.00 ID:M0HJRTI7z
>>91
そうですね!!
なるべく急いで書きたいと思います!

98 :名無しさん:2019/01/02(水) 23:10:28.81 ID:M0HJRTI7z
>>92
すみません、気長にお待ちください!!

99 :名無しさん:2019/01/02(水) 23:10:57.46 ID:M0HJRTI7z
それでは、本編の続きを書きたいと思います。

100 :名無しさん:2019/01/02(水) 23:35:56.04 ID:M0HJRTI7z
続き

親父が捕まってから俺は姉貴に連れられ面会に行った。
ドラマとかでしか見たことない面会室に、内心どきどきしながらも親父が来るのを待った。
面会室に通され、しばらくすると円状に穴の空いたガラスの壁の向こうのドアから親父が現れた。
親父の姿自体はさそど変わってはいなかったが、中身が全然違うのがわかった。何となくだがいつもの鋭い眼光は衰え、俺の方を見てる様で見てなかった。

親父がガラス越しに椅子に腰掛け、話掛けてきた。

父「いいか。よく聞け〇〇。まずは今日中に母ちゃんに被害届けを取り下げるように言ってくれ。それだけでも罪は軽くなる」

一言目がそれだった。
俺は言葉や文章なんかには表せない感情が一気に込み上げてきて、今俺の目の前にいる親父が俺が幼い頃から憧れた親父ではないことを悟った。昔から泣き虫だった俺だがこの時は何故か涙もでなかった。

俺「うるせぇ。。。」
父「は?」
気づけば勝手に口が開いていた。
俺「うるせぇって言ったんだよ。面会にきた息子に言う一言目がそれかよ。何で薬なんかやったんだよ。」
父「違う、俺はやってない。母ちゃんに盛られたんだ!」
俺「でも、昔からやってたんだよな?それに担当刑事さんには、自分でやったってゲロってるよな?親父の机の中から出てきた、薬と吸引器と注射器は?鍵は親父が常に持ち歩いてたよな?」

面会に来る前に担当の刑事さんから親父が捕まった時の話と親父か何て供述してるのかも俺は事前に聞いていた。親父は俺の言及に対し色々言い訳してたが、支離滅裂すぎて正直何を言ってるか分からなかった。

俺「それに、借金のことは?いつからこんな借金あったの?なんで家族に黙って借金したの?何使ったの?」
父「家族は養うには必要だったんだ!しょうがないだろ!」
父「それに、お前は知ってるか?母ちゃんは浮気もしてたんだぞ?」
俺「それは初耳だけど、仮に母ちゃんが浮気してたとしても、親父もしてたよね?親父が隠し持ってた2台目の携帯も確認させてもらったよ。」
父「何で人の携帯見るんかー!!」
俺「うるせぇ、大声あげるんじゃねぇ!!」
俺が親父に向かって怒鳴ることなってなかったので、親父はびっくりした顔でこちらを見ていた。

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