■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
ゴルゴ「キュゥべえだと……?」(改稿版)第一部
- 20 :56513:2017/04/24(月) 06:58:03.08 ID:BFt+kkjbE
- 彼がカウンターに肘をついて一人静かにコップを傾けていると、右の方から女のやかましく甲高い声が聞こえてきた。
ゴルゴがそちらに顔を振り向けると、悪酔いしたのか、ショートヘアに眼鏡をかけた三十過ぎの女がバーテンに絡んでいるところだった。
「だーかーらー、目玉焼きが半熟か固焼きかなんて気にする男とは付き合えないわけ!
わかる?こっちから振ってやったのよ? フン、どうせ母親がいつも半熟にしてくれたとかそんなのでしょ、あのマザコン野郎」
こういった酔客の相手に慣れた風のバーテンは、手際よく手にしたガラスコップを磨きながら、時々適当に相槌を打つことで相手の話を流していた。
「……」
ゴルゴの視線に気づいた女がふと彼に目を向けると、興味を持った風に半笑いを浮かべ、
カウンターに腕をかけることで間にいくつかあるスツールの上を体を滑らせて近寄ってきた。
総レス数 51
37 KB
新着レスの表示
掲示板に戻る
全部
前100
次100
最新50
read.cgi ver 2014.07.20.01.SC 2014/07/20 D ★