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ゴルゴ「キュゥべえだと……?」(改稿版)第一部

1 :56513:2017/04/24(月) 06:41:36.13 ID:BFt+kkjbE
「キュゥべえだと……?」

「そうだっ! 失踪した私の娘の日記を見るとあの子はキュゥべえという奴に魔法少女にされたせいでおかしくなってしまったんだ!
読んでいると初めは楽しげだったのに途中から内容が変になっていく。その日付は私達があの子の異変に気づき始めた頃とも合致するんだ!
 たっ、頼むっ! 何としても奴を始末してくれっ! この得体の知れない奴を見つけ出し、殺すことの出来そうな男はあなたの他にないんだっ!」
「……」

 ゴルゴは公園の木に背をもたせかけながら、目の前で熱を振るって語り続ける男性の言葉を黙って聞いていたが、
やがて指につまんだ葉巻を口から離して煙を吹き出すと、ゆっくりと口を開いた。
「その日記はあるのか……?」
「もちろん持ってきてある! 読んでみてくれ!」
 男性はゴルゴの声に応えて、半ば白くなった頭を側面をゴルゴの方に向けながら、脇に抱えていた革鞄から慌ただしい調子で学生ノートの帳面を取り出した。

 ゴルゴは男性から日記を受け取ると、人差指と中指で葉巻をつまんだままパラパラと開けていき、目を通していく。
「……」

 男性は目を大きく開き、手を広げ、口から唾を飛ばさんばかりになおも熱心にゴルゴに語りかけた。
「どうだっ!? 世界的スナイパーの君にこういう話をしても荒唐無稽と思われるかもしれないが、私にはその日記は真実を書いているとしか思えないのだ!」
「……」

 ゴルゴはなおもしばらくパラパラと目を通し続けていたが、やがてパタンと日記を閉じると、低く太い声で目の前の相手に向かって言った。
「……いいだろう……。依頼を受けよう……」

 男性の顔が喜びにパッと輝いた。
「おおっ! 感謝するっ! ゴルゴ13!」

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