れんげ「東京にはすごいのあったん？」蛍「青い猫型ロボットがいましたね」

1 ：名無しさん：2015/09/29(火) 01:23:11.58 ID:+FTUbDxtR

れんげ「ふおおおぉー！　やっぱり東京すごいのん！　進んでるのん！」

小毬「え…猫型ロボットってそれすごくない？　もしかしてしゃべったりするの？」

蛍「えーと、そうですね…喋ったり食べたりいっしょに遊んだりするんですけど、そのロボットの出す道具が凄いというかなんというか…
　瞬間移動したり空を飛べたりするんですよ」

小毬、れんげ「ええええええええええええええぇ！？」

夏海「うっわ…それすごいじゃん。やっぱ東京は進んでるんですなー」

蛍「あっ、はい…私が知るのはそういう事が出来るのはそのロボットと妹さん？　だけでしたが…
　すごいですよ」

夏海「って、そんなことできるわけないじゃん！」（ツッコミ）

2 ：名無しさん：2015/09/29(火) 01:24:26.22 ID:+FTUbDxtR

夏海「またまたほたるんー。うちらが田舎に住んでるからってだまそうと思って」

小毬「なんだ嘘か…すっかりだまされた。（ｶﾞｸｯ）そうだよねー。いくら東京でもそんなこと出来るわけないもんね」

夏海「ねーちゃん、決まってるじゃん。大体瞬間移動とか出来るならわざわざ東京から飛行機でここに引っ越す必要もないって」（ｶﾝﾗｶﾝﾗ）

れんげ「ウソなん…？」（ｼﾞﾄｰ…）

蛍「東京の友達の連絡先はまだ保管してるので…よかったら呼びましょうか？」

3 ：名無しさん：2015/09/29(火) 01:26:18.00 ID:+FTUbDxtR

一条家の前に集まった皆の所に蛍戻って出てくる

蛍「今電話しましたが…すぐ来るそうです」

小毬「すぐっていつ頃だろ。明日くらい？」

夏海「瞬間移動できるなら、もうほんとに”すぐ”来るんじゃないのー？」（ｶﾝﾗｶﾝﾗ）

れんげ（☆☆眼ｷﾗｰﾝ）「ふおおおおおお！　瞬間移動！　見たいのん見たいのん！　瞬間移動はシュシュってやってパーッとするのんなー！　しゅんかーんいどうー♪」

夏海「あはは、マジでそんなこと出来るわけないじゃん。早くてせいぜい今夜あたりじゃない？」

ｶﾞﾁｬ

ドラえもん「やあ蛍ちゃん。久しぶり」

のび太「久しぶりー。へー、ここが蛍ちゃんの引っ越し先か」

夏海「って、ええええええええええぇー！？」

4 ：名無しさん：2015/09/29(火) 01:29:21.47 ID:+FTUbDxtR

小毬（ぼーぜん）「ほんとに瞬間移動で来ちゃった…」

れんげ「ふおおおおおおおおおおおお！　何もない空中から突然ドアが現れたのん！　すごいのん！」

夏海（固まった笑い）「あー…あー…」

蛍「えーと、皆さん、紹介しますね。こちらが以前の学校での同級生の野比のび太さんと、その方と暮らしていらっしゃるドラえもんさんです。
　お二人とも、こちらの三人は越谷小毬先輩と夏海先輩の姉妹。宮内れんげちゃんです」

のび太（小毬とれんげに）「うわー、二人とも小っちゃくてかわいいねー。4年生と1年くらい？」

蛍「あっ、あの…」

小毬（ﾌﾞﾙﾌﾞﾙﾌﾞﾙ）「ちっちゃい言うな！　中学二年生だ！　あんたらよりはるかにお姉さんなのよ！」（半泣き怒り）

のびドラ「ええっ！？」

れんげ「よろしくなのん！」

蛍「できれば仲良くしていただけると…て、あれ？　夏海先輩？　どうかされましたか？」

5 ：名無しさん：2015/09/29(火) 01:30:55.94 ID:+FTUbDxtR

夏海（ｼﾞｰｯ…）「このドアの先…なんか変な風景広がってるんだけど…」
　ドアの裏を覗き込む
　「こっちは何ともないし…これ東京の街？　ちょっと覗いて行ってきますわ」

蛍「えっ…？　あの…夏海先輩…？」

ﾃｸﾃｸ…

小毬「行っちゃった…」

ドラえもん「まあまあ、たぶん大丈夫だよ」

のび太「うん、僕たちより年上みたいだしね。で、君は小学4年生？　あ、ひょっとして3年生とか」

小毬「話聞け！」（ﾋﾞｰ！）

6 ：名無しさん：2015/09/29(火) 01:32:57.98 ID:+FTUbDxtR

のび太「なんだ、中学生か。ごめんなさい。つい勘違いしちゃった」

小毬「うう…もういいわよ」

れんげ「ねえねえ、今した瞬間移動みたいなの、他にもできるのん？」

ドラえもん「んーと…（ｺﾞｿｺﾞｿ）これなんかどうかな。取り寄せバッグ。何でも好きな物を取り出すことが出来るんだ」

れんげ（☆☆）「ふおぉぉぉぉぉぉぉ…！　グレートマン！　グレートマンの人形を出してほしいのん！」

ドラえもん「え？　グレートマン？」

のび太「ごめん、僕たちはちょっとそれ知らないな…」

れんげ「グレートマン知らないのん…？」（ｶﾞｯｸﾘ、ｼﾞﾄｰ…）

7 ：名無しさん：2015/09/29(火) 01:34:20.68 ID:+FTUbDxtR

小毬「もしかしてローカル放送なのかもね。というよりあれ小学校低学年向きじゃないの。
　て、あれ？」（ｼﾞｰ）

ドラ「ん？」

小毬「あんた…あたしより小さいのね。身長は？」

ドラ「129.3センチだけど…」

小毬「あたし140センチ！　あ、でも前測った時から時間たってるからまた伸びてるかも。何にせよあたしの方が上だわ！　やったー！　何だ、東京もいいとこじゃん」

ドラ「いや、僕はそう作られたわけで…」

蛍「ええと…皆さん、とりあえず他のとこ行って遊びましょうか。お二人ともせっかくだからここをご案内しますね」

8 ：名無しさん：2015/09/29(火) 01:35:53.55 ID:+FTUbDxtR

続く

9 ：名無しさん：2015/09/29(火) 18:56:05.02

青い狸どころか世界征服を目論むロリ魔王もいた気がする

10 ：名無しさん：2015/09/29(火) 23:35:31.71 ID:drbOrNALf

ﾃｸﾃｸ…

れんげ「なーなー、なっつんはどうするのん？」

小毬「んー、まあ適当に戻ってくるでしょ」

のび太「うぅ〜ん。しかしここは自然がいっぱいだなあ」

ドラ「ほんと、心が洗われるようだね」

蛍「素敵な所でしょう」

11 ：名無しさん：2015/09/29(火) 23:36:25.52 ID:drbOrNALf

小毬（蛍とのび太に）「で、東京の学校の方はどんな感じなの？」

のび太「え？　普通だけど？」

蛍「どうというか…あっちは一クラス3~40人なんですよ。で、それが何クラスもあるというか…それが一学年でですから」

小毬「えっ、すごっ！　うちなんて小中合わせて今のところ全校生徒5人だよ」

12 ：名無しさん：2015/09/29(火) 23:38:12.19 ID:drbOrNALf

のび太「えぇっ！？　少ない！　でもそれだと先生にすぐあてられて居眠りもできそうにないなあ…」

小毬「は？　授業中に居眠りしちゃってんの？」

蛍（困った笑い）「のび太さんはまあ…」

ドラ「そういえばこの前も叱られたと言ってたね。のび太君は家だろうとどこだろうと寝てばっかりでね…」

れんげ「ねぇねぇと一緒なのん！」

ドラ「ねぇねぇ？」

小毬「れんちょんのお姉さんでここの学校の教師してるんだけど…うちじゃその先生が寝ちゃうの」

蛍「あはは…」

のびドラ「えぇー！？」

13 ：名無しさん：2015/09/29(火) 23:39:23.62 ID:drbOrNALf

（宮内家）

ねぇねぇ「（スー…クー…カー…ﾑﾆｬﾑﾆｬ…）」

鼻提灯ﾊﾟﾁﾝｯ！

ねぇねぇ「…んー？　ﾑﾆｬ…
　…あれ…？　変だな…急に目が覚めちゃった…誰か私の噂してるのかな…
　なーんてね。あははは…」

ｶﾞｸｯ

ねぇねぇ「（スヤ…グゥ…）」

14 ：名無しさん：2015/09/29(火) 23:41:14.25 ID:drbOrNALf

小毬「あっちの勉強は難しいの？」

蛍「んー、あちらは人数多いのでそれだけきちんとしてるというか…あ、でも先生に直接見てもらえるのはこちらがいいですね。
　さっきも言った居眠りは困りますが…」

小毬「まあその間遊べていいけどねー。蛍はこっちで成績いいんだよー」

のび太「蛍ちゃんはうちでもずっと成績良かったよね」

蛍「あはは…ありがとうございます…」

ドラ「ほんとにもうこののび太のグズのろくでなしといったら0点ばっかりで…」

のび太（ﾑｯ）「そこまで言うことないだろ」

小毬「あー、じゃあうちの夏海と同じだ。夏海もしょっちゅう赤点取って来るもん」

れんげ「うちのねぇねぇとなっつん合わせたらのびたんになるのんなー」

のびドラ「そうなんだ…」

15 ：名無しさん：2015/09/29(火) 23:43:08.83 ID:drbOrNALf

のび太「でもほんとにいいところだね。今度みんなも連れてこようよ」

蛍（手ポンッ）「あ、ぜひそうしてください」

ドラ「うん、そうしよう。とりあえず今日は僕たちだけだけど」

小毬「いいわね、また今度連れてきてよ。
　て、一回りしちゃった。夏海はまだ帰ってきてないわね…」

ﾇｩｯ

夏海（うなだれｸﾞﾃﾞｰﾝ）「…ただいまぁ〜…」

小毬「お帰り夏海…って、どうしたの？　えらく落ち込んじゃって」

夏海（ﾄﾞﾖｰﾝ）「東京…パねぇっす…」

16 ：名無しさん：2015/09/29(火) 23:44:09.73 ID:drbOrNALf

続く

17 ：名無しさん：2015/09/29(火) 23:51:51.48 ID:drbOrNALf

小毬→れんげは「れんげ」の呼び方でした