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【再度】温泉で魔法を使う女性と出会った

1 :名無しさん:2015/01/16(金) 21:09:43.30 ID:yKxLzVEgW
過去ログに言ったので再度立てます。

小説書いてみるので、興味ある人は書き込んでください。

2 :名無しさん:2015/01/16(金) 21:10:08.09 ID:yKxLzVEgW
とりあえずあげます

3 :名無しさん:2015/01/16(金) 21:10:48.29 ID:yKxLzVEgW
僕はこの日、温泉に来ていた。

バスで遠くのところにあって、
ヒノキの香りがする建物だ。

近くには高速が通っていて、
遠出ついでに来る人がほとんど。

宴会の畳部屋も割と豪華で、
隠れ人気温泉という雰囲気だ。

4 :名無しさん:2015/01/16(金) 21:11:27.95 ID:yKxLzVEgW
どっぷり浸かって、
休憩場でコーヒー牛乳を飲んでいると、なにやら一人の女が絡んできた。


「やあ、ひとりなの?」

逆ナン?!

5 :名無しさん:2015/01/16(金) 21:12:04.76 ID:yKxLzVEgW
「私は一人だよ。
ちょっと面白いこと教えてやんよ
どうする?聞きたいか?」

な、なんだこの女は…
まあ、とりあえず美人だし、
絡んで損はないな。

「は、はい。」

「ようし、そうこなくっちゃ!
ほら、あそこにいる銀髪の女いるだろ?」

6 :名無しさん:2015/01/16(金) 21:13:09.83 ID:yKxLzVEgW
確かに、金髪のなかなか見ないような女がいた。

「あいつ。あと一分後に、
コーヒー牛乳を飲むぜ?」

な…

でも、なんかこの人面白い人だな。
ちょっと様子見てみるか。

7 :名無しさん:2015/01/16(金) 21:14:15.25 ID:yKxLzVEgW
すると一分後、
本当にコーヒー牛乳を買い、
飲み始めた。

「ほら、だろ?」

おおお!!本当だ!

8 :名無しさん:2015/01/16(金) 21:15:38.67 ID:yKxLzVEgW
「さて、ここからが、本番です。
今からまた一分後に、奴は隣にいるおっさんを殺す」

え?なんだと?!

「いいか、絶対に止めるなよ」

そう言った顔は、絶対に逆らってはいけない
オーラを出していた。

「わ、分かったよ」

そしてドキドキしながら一分後。

なんとそのおじさんが、静かに、眠るように、ゆったりと横になった。

9 :名無しさん:2015/01/16(金) 21:17:20.53 ID:yKxLzVEgW
ま、まじかよ?

金髪の女がチラッとこっちを見た。

その瞬間、今まで感じたことのない、なんとも言えない恐怖を感じた。

怖いというわけではない。
しかし、目線を合わせていられないというか、かかわっちゃったらダメと言うか、でも関わって見たいと言うか、そんな、恐怖を感じた。

なんなんだ、こいつは。。。

「おい、しっかりしろ、部屋行くぞ」

その言葉に我に返り、
後をついて行って、その場を後にした。

10 :名無しさん:2015/01/16(金) 21:18:36.07 ID:yKxLzVEgW
この女がとっていた宴会室に、
一緒に泊まることになった。

普通ならドキドキワクワクな奇跡の展開だが、
さっきの出来事で、頭が真っ白だった。


「いきなりすまんな。
実はあいつは、れっきとした犯罪者なんだ。

まあ、表に出るような感じじゃなくて、まあいわゆる、上の奴らしか知らないような奴だ。なんとなく、わかるだろ?」

な…なんとなくって…。

11 :名無しさん:2015/01/16(金) 21:23:43.27 ID:yKxLzVEgW
「で、一応君も殺されるターゲットに入ってたんだよ?」
「え?!マジで?!」
「ゴメンな驚かせて。でも、私があいつに抵抗して、標的をあのおっさんに書き換えた。まあ、誰かが殺されるってまでは、変えれなかったけどな」

まじか。嘘なんだか本当なんだか…

「ちなみに、私がやったことは、あいつにはばれてない。」
「そうなんだ」
「そして、君を狙ってたこともすり替えたからもう忘れている」
「おおお!」
「でも、君が、目をずっと見てたから、あからさまに怪しんでいた」

え…

「だから、ここを出るまで、絶対私から離れるなよ!」

勢い良く僕は首を縦に振った。

12 :名無しさん:2015/01/16(金) 21:25:18.97 ID:yKxLzVEgW
しかし、非常に残念なお知らせを、このお姉さんにしなければいけない。

「本当にすいません。トイレに行きたくて仕方ないんですが」
「…ついていくか?中まで」

えええええ?!

「いや、さすがの流石にそれはちょっと…」
「わたしは、構わないぞ…?」
「………い、いやぁ。」
「ひ、一人で行きます」
「まあ、流石にトイレのなかはむりだよなあ。すまんすまん」
「最新の注意を払って行きます」
「わかった。絶対に、奴に会ったら目を見るなよ」
「はい」

13 :名無しさん:2015/01/16(金) 21:26:56.55 ID:yKxLzVEgW
そして扉を開け、角を曲がって無事トイレにつき、
ようを足し、また道を引き返していく。

すると、物凄い勢いで、横の部屋から、女の子が勢い良く飛び出してきた。

「お!少年、こっちおいで」

そして腕を掴まれ、部屋に連れられて行く。

以外と腕力があって、抵抗出来なかった。

そして、その女の子の髪は、
金髪だった…

14 :名無しさん:2015/01/16(金) 21:30:35.70 ID:yKxLzVEgW
「あなたに大事な話がある」
「はい?」

その瞬間、目をまた見てしまった。そして。あの感覚がまた始まった。
絶対に関わってはならないけど、関わって見たいという感覚に。
心臓のバクバクが止まらない。

「実は私の隣で寝ていたおじさん、死んでたんだ。君、見てたでしょ」

!!!

「あれやったの、君の隣にいたあの女だよ」

ま、まさか…

「で、本当は君が狙われてたんだけど、実は私がうまいことやって、
おじさんにすり替えたの。まあ、死人は誰かにしなきゃだったけどね」

なんだ…二人とも同じ事を言っている…。

「ごめんね、でも、部屋一緒だよね?気をつけてね。じゃ、また」

そして僕は、震える足で部屋に戻った。

15 :名無しさん:2015/01/16(金) 21:31:30.69 ID:yKxLzVEgW
ここからは書き込みがあったら、書いていこうかと思う。

16 :名無しさん:2015/01/16(金) 21:36:39.03 ID:yKxLzVEgW
こないな…ダメそうだな。

17 :名無しさん:2015/01/16(金) 21:40:23.95 ID:yKxLzVEgW
上げ

18 :名無しさん:2015/01/17(土) 01:32:58.41 ID:/bTQGNPGy
見てるから続けろよ

19 :名無しさん:2015/01/17(土) 02:03:51.59 ID:bDzHMUsoH
書き込みありがとうございます!うれしい><

20 :名無しさん:2015/01/17(土) 02:07:35.35 ID:bDzHMUsoH
どっちだ……。一体どっちの発言が正しいんだ?

ようやく部屋に到着。しかし、到着した直後に話しかけられた。

「おい!」
「はい?」
「お前、あいつからうそ吹き込まれただろ!」
「え…」
「どうなんだ?!どっちを信じるんだよ?!」

なんで知ってるんだ?

でも、言うしかない。よし。
「もしかしたら、そうかもしれない…」

21 :名無しさん:2015/01/17(土) 02:12:37.88 ID:bDzHMUsoH
「やっぱそうかぁ…」
「はい…」

でも…このお姉さんが嘘をついている可能性もあるんだから、とりあえず自分で決断をしていくしか無い。信じれるのはあとは自分だけだ。

その直後、部屋に、一本の電話がかかってきた。
電話をとると、管理人さんからだった。

「殺人が起きました。しかも2人です。犯人は断定できていないので、身元の安全を確保して下さい。」

ま、まじかよ…まさか…金髪のあいつ?それともこのお姉さんが…
これ、ヤバくねえか?

「おい、誰からだ?」

お姉さんにとりあえず事情を説明すると、当然険しい顔になった。

22 :名無しさん:2015/01/17(土) 02:15:53.37 ID:bDzHMUsoH
「なるほど…とりあえず、トイレに行くなよ」
「は、はい…」
「よし、今夜は作戦会議だ!いつ殺されるか分からないから、私たちだけで策を練るぞ!」

という事で今日は、その女と色々語った。
どうやら俺を気に入っているらしく、かなり強引に抱きつこうとしたりする。

かなり酒も入っている。

でも、夏の花火を見ながらのきれいな女性との酒は良いもんだな。

23 :名無しさん:2015/01/17(土) 02:18:34.95 ID:bDzHMUsoH
あれ、IDって日付で変わってしまうんですね…
とりあえず続けます。

24 :名無しさん:2015/01/17(土) 02:19:57.26 ID:bDzHMUsoH
10kBまで続けます。10kB超えたら寝ます。

25 :名無しさん:2015/01/17(土) 02:24:35.10 ID:bDzHMUsoH
そっから酒臭いこの女性と計画を立てた。
とりあえずあの金髪の女は、目を合わせると殺せるらしいので、目を合わせなければ大丈夫との事。

また、この部屋はこのお姉さんの結界的なもので守ってるらしいから、とりあえずこの部屋から出なければ大丈夫そうといわれた。

でも、このお姉さんの仕業という可能性もあるんだよな…。

しかし、その時…急に意味不明な事を言って来た。

「なあ、わるい。ちょっと急用できちまった。帰るわ!」
「え!どういう事ですか!?」
「本当にまじですまん!」
そう言うと、窓から華麗に消えて行った。

やばい、ひとりだ。俺は本当にうまくやり切れるのか…
ちなみに関係ないが、ここの温泉は本当に感動だ。

高級とかじゃないけど、なんというか、絶妙な他県さで、夏はこういうところに泊まりたい。そこそこ新しいのも、また素晴らしい。

26 :名無しさん:2015/01/17(土) 02:26:51.35 ID:bDzHMUsoH
その時、窓が開いて金髪の女が入ってきた。

「あいつ。やっと行ったわねこれでゆっくり話せるわ。私、あなたは別に嫌いじゃないし」

といったきり、すぐに部屋から出て行った。

ヤバい、心臓のばくばくが止まらない…なんなんだ。
でも、ガッツり目はあったけど、とりあえず殺されはしていないな…

恐い…

でも、何だろうこの気持ち。
楽しい!楽しいぞ!
ああ、帰りたくない。

そして、田舎でも都会でもない夜の町の明かりが、さらに帰りたくなくさせた。

27 :名無しさん:2015/01/17(土) 02:34:16.77 ID:bDzHMUsoH
次の日、犯人は当然見つかっていないが、とりあえず緊急警報は止まったようで、みんなロビーに来ていた。

そのとき、金髪の例の女に話しかけられた。

「あらこんにちは!元気?」
「え!?ど、どうも…」
「クスッ。あ、そうだ。外、散歩しない?」
「あ、は、はい」

やべえ…散歩に誘われちまったよ!
という事で成り行きで、外に一緒に出て来てしまった。

外はいい天気で、庭を散歩し始めた。
やっぱりでも、まだ怖い。まず、あのお姉さんが言う通り目が怖い。
これで人を殺せるといっても納得だった。

なんというか、リミッターが外れてるというか、関わってはならない目をしている。

ちなみに見た目ははっきり言って、ギャル。
ただ、やっぱりあまり周りでは見ない感じの雰囲気は漂っている。
肌が白く、そばかすが散らばっているのが特徴だ。
パッと見は少し恐い。

「ねえ、デートみたいじゃない?」
「お、おお。でも、なんでそんなに親しくしてくれるんだ?」
「私、あなたは別に嫌いじゃないんだよ?これからも友達でいれたらともおもうし。これからもたまに遊ぼうよ」
「う…うん」

28 :名無しさん:2015/01/17(土) 02:36:49.78 ID:bDzHMUsoH
10kB行ったのと眠さ限界なのでねる、いや、風呂行ってきます。

続きは明日…1つでもなにか感想を頂けたら書く事に致します。

無かったら…ここで打ち切ります。

ちなみにこの話は一応完結してますが、僕のやる気次第でリメイクしながら書いていこうと思います。

29 :名無しさん:2015/01/17(土) 20:36:19.80 ID:bDzHMUsoH
ざんねん。書き込みならず…

30 :神様:2015/01/17(土) 20:39:20.06 ID:Q2hNFc18R
あなたお願いあります
刀葉林と地獄の話お願い
登場人物は
叶姉妹と鬼女と雪女でお願いします

31 :名無しさん:2015/01/17(土) 21:24:21.59 ID:bDzHMUsoH
30さん。
書き込みありがとうございます。
おもしろそうです。とりあえずこの話しが終わってからでw

32 :名無しさん:2015/01/17(土) 21:30:02.42 ID:bDzHMUsoH
今日中に感想が無かったら辞めよう。

33 :名無しさん:2015/01/18(日) 01:25:14.72 ID:X+4MAyt/I
悪い、仕事で遅くなった。
情景など見えてきた所だ。続けろよ。

34 :名無しさん:2015/01/18(日) 01:50:46.60 ID:BCxrRYLkZ
33さん。
ありがとうございます!ちなみに、きのう応援してくれた人と同一人物ですか?

35 :温泉:2015/01/18(日) 01:52:19.93 ID:BCxrRYLkZ
とりあえず続けます。
分かりやすく今度から名前は「温泉」でいきます。

36 :名無しさん:2015/01/18(日) 01:53:28.01 ID:2g6UR/raL
ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ

37 :温泉:2015/01/18(日) 02:02:31.29 ID:BCxrRYLkZ
「そういえば、私の名前を言ってなかったね。私はユリア。そうよんで」
「ユリア……」

もう一度この女性の見た目をあげていく。
肌は恐ろしく白い。髪は金髪。そばかすが散らかっていて、眼力が異様に強い。

未だにこの恐ろしさに、腰が抜けそうになる。

「で、君の名前は?」
「僕は…優(ゆう)だ」
「ふーん、じゃあ、優。一つ聞いて良い?」
「え?…うん」

38 :温泉:2015/01/18(日) 02:05:17.84 ID:BCxrRYLkZ
「お前…学校でいじめられてただろ?」

………っな…。

そう…そうなんだ。
僕はいじめられていた。
だから、こういうギャルみたいなのは恐いんだ。

恐い…恐いんだよ!

そうさ、こういうギャルは、そういう所をすぐ見抜く。

39 :温泉:2015/01/18(日) 02:10:15.92 ID:BCxrRYLkZ
強い眼力で、じっと僕の目を見つめてくる。
いや、なんて言うんだろう、このギャル独特の眼力。
間違いなくこいつは、いじめる側の人間だっただろうな。

その時、暴力的にいきなり肩に手を回してきた。

「なぁ…ちょっと私の部屋に来いよ」

僕には逆らう力も無く、大人しくついていった。

40 :温泉:2015/01/18(日) 02:14:45.43 ID:BCxrRYLkZ
そう、僕はいじめられていた。原因は分からない。

ま〜なんだ、多分地味とか、こいつなら勝てそうとか、そんな感じだろう。
そんな下らない理由で、僕はいじめられたんだ。

だから、高校は全然関係ない県に入った。
そして、今では地味だけど、いじめられてない感じである。
いついじめられるか分からないけどね。

だから、ああいう本物の奴に出逢うと、足がすくむんだよ。

41 :温泉:2015/01/18(日) 02:18:41.84 ID:BCxrRYLkZ
ユリア…と名乗った奴の部屋は、とりあえずとんでもなく香水臭くなっていた。
昨日一晩寝て化粧して、香水をつけたのかな。

昨日見たときより一層ケバくなってるもんな。

「さて、優だっけか?」
「あ、うん…」
「とりあえずあの女退治に付き合ってもらう」
「お…女退治って、昨日僕と一緒に泊まったあの…」
「え!?お前ら一緒に泊まってんの!?」
「ま…まあ…」
「なーんだよ、こんな顔してやる事やってんじゃーん」

なんか…やだな…

42 :温泉:2015/01/18(日) 02:23:50.37 ID:BCxrRYLkZ
「おい…この部屋に来たからには、分かってんだろ?」
「は…はい…?」

ユリアの顔がイヤラシく歪む。
な…なんだ…

「いただき!」

と、ユリアが言った瞬間、いきなりキスをしようとしてきた。

「まって!ちょっと!」

といって顔を押しのけようとしたが、顔を押さえつけられ離れない。
というか、結構腕力がある。
もがくこと1分ほど。なんとかユリアを押しのける事に成功した。

辺りは香水の匂いで充満している。
むせ返るくらいだ。

「は〜、つまんね〜の。私には興味ないの?
あの女とはやることやったんだろ!?」
「は!?何もしてないよ!」
「じゃあ私とは良いだろ!」
「なんでそうなる!」

43 :温泉:2015/01/18(日) 02:28:53.80 ID:BCxrRYLkZ
今度はユリアが僕の方をがっしり掴み、前後に揺さぶってきた。

「おい!タマキンついてんのかよマジで!」
「ちょ…なにす…」
「ちょっとくらい犯させろよー!」
「………」
「私最近たまってんだよー!」

………。
この人…だめだ…。

「ま、いーや」

そういった瞬間、僕を突き飛ばした。
僕は無様に転がる。

「とりあえず私に付き合ってもらうから。じゃ、そろそろ温泉でんぞ」
「え?帰るって事?」
「そう。さっさと荷物まとめな。」
「は…はぁ」

44 :温泉:2015/01/18(日) 02:29:37.66 ID:BCxrRYLkZ
えっと、ちょっと休憩します。

45 :温泉:2015/01/18(日) 03:41:25.28 ID:BCxrRYLkZ
すいません、今日は眠さの限界なので寝ます。

46 :名無しさん:2015/01/18(日) 11:15:09.58 ID:D76qq2wN/
>>45
ゆっくり休め。まだ続けろよ。読んでるから

47 :温泉:2015/01/18(日) 23:47:59.93 ID:BCxrRYLkZ
46さん。
ありがとうございます!

よし、一息ついたらまた執筆します。

48 :温泉:2015/01/19(月) 00:50:23.78 ID:a9KycXtvn
ちなみに、この2chで色んな人の意見を聞いたりもまれたりして、
修行の場にしたいと思う。

そろそろ書きます!

49 :温泉:2015/01/19(月) 01:13:13.32 ID:a9KycXtvn
そうして、僕はこの宿を去る事になった。
この、ユリアという人と一緒に…。

しかし、一つだけ疑問が残る。

最初に出逢ったあの女の人は、一体どこに行ってしまったのだろうか。

50 :温泉:2015/01/19(月) 01:14:28.05 ID:a9KycXtvn
そもそも、あのオジさんを殺したのは、果たしてどっちが殺したのだろうか…。

「おーい」

ユリアさんの声が響く。
仕方ない、行くとするか。

51 :温泉:2015/01/19(月) 01:36:22.35 ID:a9KycXtvn
「優、もうタクシー呼んだから」
「あ、タクシーで行くんですね」
「そうだね。大体10分やらで、私が住んでるマンションにつくから」
「分かりました」

仮にも、1人の女性の家に行くのか。
とりあえず、犯されないようにしよう。

しばらくして、タクシーが到着した。

「どうぞ」

タクシーの運転手の声に招かれるようにして、僕たちはタクシーに乗り込んだ。

52 :温泉:2015/01/19(月) 01:39:36.32 ID:a9KycXtvn
タクシーに揺れながら、僕の太ももに触れているユリアさんの手も動く。
そう、ユリアさんは常にこういったイヤラシい事しかしていない。

「ユリアさん。流石にタクシーではこういう事しないでくださいよ」
「あ?童貞は黙ってやられてろ!」

ちょ…タクシーさんに聞こえるから…。
運転手さんは明らかに気まずそうに、気づかないフリして運転をしている。

こんな感じで、終始僕の身体をいじられながら、マンションへ到着した。

「さ、着いたぜ」

見てみると、それは立派なマンションだった。
でも、大き過ぎるという訳でもなく、ちょっとしたお金持ちが住んでいそうなマンションだ。

53 :温泉:2015/01/19(月) 01:48:33.10 ID:a9KycXtvn
「さ、入った入った」

そういうなり、マンションのエレベーターに入った。
待ち合い室は凄く綺麗で、観葉植物が置いてある。

このマンションは、人の匂いがしないな。

エレベーターがぐんぐん上っていく。

はぁ…僕は一体何をしてるんだろうか。
とりあえず、あの時魔法を使ったのはどっちか。
その謎を知りたい。と、思うようにしよう。

エレベーターが開き、ユリアが先頭に立って歩いていった。

54 :温泉:2015/01/19(月) 01:49:39.17 ID:a9KycXtvn
追記:主人公がユリアを呼ぶ時、ユリアさんとユリアって呼び方が混じっちゃったけど、ユリアで今後統一します…。

55 :温泉:2015/01/19(月) 01:50:14.40 ID:a9KycXtvn
「ここよ。入って」

そういうなり、ドアの扉を開けた。

ここが、ユリアの部屋か…。

中は非常に簡素だった。もっとギャルギャルしい部屋を想像していたもんだったが。

夏独特の濃い影が、マンションの一室に影を落とす。

「で…なにを…するんだ…?」

56 :温泉:2015/01/19(月) 02:14:06.91 ID:a9KycXtvn
「何をすると、思う?」

いきなりユリアが近づいてきた。

「さ…さぁ…」
「私と一緒に、犯罪をしようよ」
「え?」
「私と一緒に、悪に手を染めて欲しいの」
「ど、どういう事?」

暑さか恐怖か。
汗が頬から垂れる。

57 :温泉:2015/01/19(月) 02:14:30.29 ID:a9KycXtvn
「私ね。親が金持ちで小さい頃から好き勝手やってきたんだ」
「ほ、ほう…」

「だから、もう無理なんだよ」
「な、なにがだよ…」
「だから、もう私は犯罪的な領域でしか楽しみを見いだせないんだよ!」

そういったユリアの目は、どこかリミッターが外れていた。
やっぱり…こいつが殺した犯人なのか…?

58 :温泉:2015/01/19(月) 02:17:25.14 ID:a9KycXtvn
「そう。普通の事では楽しみを見いだせないんだ
だから、定期的に見つからないように、人を殺している」

「え…今なんて…」

「でも、温泉で、私を超える犯罪者を見つけた。
あいつは確実に魔法を使えるんだ」

どっちだ…どっちが殺したんだよ…。

59 :温泉:2015/01/19(月) 02:21:31.01 ID:a9KycXtvn
あ…。
あの人だ。
温泉のあの人だ!

「やぁ坊や。取り合えずその女から離れな」

「う…うん…」

いわれるがままに、ユリアから離れて、その女性の方へ近づいた。
「優。お前だけが頼りだったのに」

なんだろう。どことなく、可哀想になってくる。

60 :温泉:2015/01/19(月) 02:22:58.53 ID:a9KycXtvn
訂正:正しくはこっちです。59はミス。



その時、派手に扉が開かれた。

「見つけた。ユリア。お前をここで拘束する」

あ…。
あの人だ。
温泉のあの人だ!

「やぁ坊や。取り合えずその女から離れな」

「う…うん…」

いわれるがままに、ユリアから離れて、その女性の方へ近づいた。
「優。お前だけが頼りだったのに」

なんだろう。どことなく、可哀想になってくる。

61 :温泉:2015/01/19(月) 02:29:56.31 ID:a9KycXtvn
その瞬間、場面は激変した。
ユリアがとっさに走ってきて、懐に隠していたナイフで、お姉さんをひと付きした。

「ったく、あせらせんじゃねーよ」

そういうと、あっさりとナイフを引き抜いた。

「え…殺した?」
「ああ。そうだ」
「な…なんて事を…」
「なんて事?こいつは魔術師だぞ!お前は騙されていたんだ!」

62 :温泉:2015/01/19(月) 02:38:55.31 ID:a9KycXtvn
その証拠に見せてやるよ。
そういうなり、ユリアがお姉さんの腹部を切裂いた。
うわ!思わず目を背けた。

「おい!良いから見ろ」

そういわれ、恐る恐る見ると、そこには目を疑う光景があった。

腹部がまるでブラックホールのようになっていた。
いや、何だろう…。僕がそう見ているのか?何なんだ?

「そうさ、魔術師ってのはそういうもんなんだ。幻想のようなもんなんだよ」

「幻想?」

「ああ、そうだよ。そしてこっちが、本当の世界だ」
「なにを…いってるんだ?」
「優、すこしこの世の真実を教えてあげようか」

暑さはさらに、意地汚さを増した。

63 :温泉:2015/01/19(月) 02:59:01.05 ID:a9KycXtvn
「いい?この世は全て原子で出来ている」
「原子?」
「そう。簡単にいえば、粒で出来てるようなものよ。
ちなみにこの電子は、真ん中の中性子と、周りを回っている電子で出来ているのよ」
「ほ、ほう…」
「この中性子がサッカーボールくらいだとしたら、電子はパチンコ玉くらいなの。
で、その距離というのは直径160kmくらいに相当するのよ。
ちなみにその隙間は、何で埋まってると思う?」
「さ、さあ…」
「答えは宇宙よ。物質以外の全て。どんな物質も、原子で出来ているから、
全ての空間は、物質以外の宇宙空間に満たされているとしか考えられないのよ」
「む…難しい…」

64 :温泉:2015/01/19(月) 02:59:49.02 ID:a9KycXtvn
「だから私たちの身体も同じよ。
私たちの身体の原子の、中性子と電子の隙間をぎゅっと縮めると、
どのくらいの大きさになると思う?」

「さ…さあ…」

「答えは、目に見えないレベルよ。砂粒よりも小さいの。
地球でやっと、凝縮すると野球ボールくらいの大きさなのよ。
だから私たちは、まるで霧のように宇宙空間に浮かんでいるにしか過ぎないのよ」

「な…なるほど…僕たちがいる地球もスカスカで霧みたいなもんだから、
結局は、野球ボールと目に見えないな粒が、宇宙空間を漂っているにしか過ぎないって事か!」

「そうよ。だからこいつの肉体は、この世の幻想ともいえる真実を、
解放したにしか過ぎない。
この世界は、幻想のようなものなのよ」

65 :温泉:2015/01/19(月) 03:00:15.67 ID:a9KycXtvn
よし、風呂行ってくる。疲れた。

66 :温泉:2015/01/19(月) 03:22:15.20 ID:a9KycXtvn
よし。やるか。

67 :温泉:2015/01/19(月) 03:23:23.74 ID:a9KycXtvn
その日、あとの事は全てユリアがなんとかするからといって、僕は家に帰る事にした。

死体処理…視点のかな…。

核心ではないが、やっぱりあの女の人は、恐らく魔法使いだったのだろう。
一緒に一晩過ごした事を思い出すと、なんだか悲しくなるな。

でも多分、狙われていたのは僕だったんだろう。
まぁ…あまり考えないようにしよう…。


ー翌日ー


ユリアからの電話が早速あり、僕はコンビニに呼び出された。

日光に照らされながらコンビニに着くと、すでにユリアはコンビニでタバコを吸って待っていたようである。

タバコ…吸うんだな。

「よっ、優」

なんだかこうしてみると、タダのヤンキーだな。

68 :温泉:2015/01/19(月) 03:38:59.63 ID:a9KycXtvn
「ユリア、今日は何をするんだ?」
「非常に重要な話をする…とその前に。
お前、あの魔法使いの事引きずってるだろ」
「え?」
「はぁ〜、そんなんだから童貞なんだよ。
いいか!マ○コくら私が貸してやるから!」

………。

だから…そういう事を公共の面前でいうから嫌なんだよこの人は。

すでに街を歩いている人たちが、異様にじろじろと僕たちを見てくる。

「優、お前世間体気にしただろ」
「え?」
「世間体気にしただろって!」
「世間体というか…」
「本当はやりたいんだろ!だったらみんなに向かって大きな声でいえって!
やりたいって!ほら、そこのオジさんに!おーいオジさん!」
「や…やめろって!」

こいつ…まじでとんでも野郎だ…!!

69 :温泉:2015/01/19(月) 03:47:36.71 ID:a9KycXtvn
さらにユリアはエスカレートし、そのバーコード頭のオジさんを捕まえてきた。

「あ…あの…なんでしょうか…」

このオジさんは、いかにも日向で生きてきたという感じで、
明らかにこのギャルの風貌にびくついていた。

「さぁ、いうんだ優。私とやりたいって!このオジさんに宣言しろ!」
「お前…いい加減にしろ!」
「いーから早く言えよー!」

こ…こいつ…。

「はぁ…もういいや。俺は帰る」
「へ?帰る?」
「お前には金輪際あわないからな。じゃ」

70 :温泉:2015/01/19(月) 03:48:19.99 ID:a9KycXtvn
もう怒ったぞ。
おっさんもおっさんで警察に連絡し始めてるし。

非常にめんどくさい事になりそうだから、申し訳ないが俺は帰らせてもらう。

そうと決まったら退散だ。

そそくさと歩き始め、コンビニから離れていく。

「おーい!優ーー!」

はっ。誰が振り向くもんかよ。

そうして歩き始めて10分後。

特にユリアは追ってこなかった。
今頃警察にお世話になってるのかな。

ーーーーー。

ということで、とりあえず、家に帰ってきたぜ。
うん、そうだ。俺は普通の生活に戻りたいんだ。
もう、あのギャルと会う事も無いだろう。

71 :温泉:2015/01/19(月) 03:49:25.30 ID:a9KycXtvn
気づいたら、布団に寝っ転がっていた。
今まで見た事も無いものたちを見て、疲れ果てたのだろう。

日常に、戻ろう。

日常に…。

72 :温泉:2015/01/19(月) 03:51:31.78 ID:a9KycXtvn
あれ、もう夜か…。
気づいたら寝ていたようで、外は真っ暗だった。
なんだろう、眠気もすっかり冷めてしまって、なんだか無性に散歩しにいきたくなってきたな。

よし、散歩にでも行くか。

そして、外に繰り出した。

73 :温泉:2015/01/19(月) 03:53:16.04 ID:a9KycXtvn
外は、何かいつもと違って、異様にコントラストが強い。
空って、こんなに真っ赤だっけか?
道路って、こんなにも真っ黒だっけか?

それに、信号が全て消えていて、人が1人もいない。
街の電気もない。

僕は、1人…孤独…。

なんだ。何かがおかしいぞ。

74 :温泉:2015/01/19(月) 03:55:20.90 ID:a9KycXtvn
どこに行けばいいんだ…。
………。

……。

…。

そ、そうだ!コンビニだ!
あそこなら、何故か…大丈夫な気がする。

僕は、一目散に、この世界を駆け抜けた。

75 :温泉:2015/01/19(月) 03:58:53.58 ID:a9KycXtvn
はぁ…はぁ…。
よし、着いたぞ…!


あれ?コンビニにいるのは…ゆ…りあ…。

「なぁ!この世界何かおかしいよな!
ユリアも何か変だって思わないか!?」

「てめぇ…私と縁切ったんじゃないのか?」

「あ…ご…ごめん」

「人間は、そうやってコロコロと気持ちが変わるよな。
信じていたと思ったら、裏切り、裏切ったと思ったら、
すぐにまた懐いてくる。
人間には飽きれるよ、本当に。」

「え…ご…ごめん…」

「疲れんだよ!私も人間だけどさ!」

「そ、そうか…」

76 :温泉:2015/01/19(月) 04:02:08.82 ID:a9KycXtvn
「どいつもこいつも!そしてお前も!」

そういうなり、いきなり僕の首を締めてきた。

「ちょ…おま…くる…」

「なんなんだよ!誰か一人くらい、信頼出来る人間っていないのかよ!」

「いき…でき…な…」

………でも、そうだよ。そうなんだよ。
僕もいじめられていた時、それは凄く思ったよ。
簡単に人は手のひらを返す。面白いくらいにな。

それくらい、くだらないんだよ。人間は。
思い知ったか、ユリア。

77 :温泉:2015/01/19(月) 04:04:24.93 ID:a9KycXtvn
「このままお前を殺したら快感なのかな…ならいっそ…」

「くっ…」

……そうかもな。
僕だって、正直こんな世界は苦痛でしかないのさ。
人間はみんなそうさ。そうなんだよ。
俺もいっそ、お前にやられた方が楽なのかもしれないよ。

「何でお前は!!抵抗しないんだよ!!」
「……なに…がだよ…」

78 :温泉:2015/01/19(月) 04:08:02.73 ID:a9KycXtvn
「ああああああああああああああああああ
あああああああああああああああああああ
あああああああああああああああああああ
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

そして僕は、地面に投げ捨てられた。

…いってぇ。

「おい…気は…すんだか…?」

「まーな。ちょっとは晴れたよ!」

そういって、今度は僕を蹴り付けてきた。

なんだろう。この世界では、何も抵抗する気にならない。
僕は死を、恐れていなかったのか?
僕は一体、なんなんだ?

「優、教えてやるよ、ここが何なのか」

79 :温泉:2015/01/19(月) 04:12:27.96 ID:a9KycXtvn
「ああ、教えてくれ」

「ここはな…明晰夢の世界だよ」
「明晰夢?」

「ああ。別に私は何か魔法を使った訳ではないぞ。
ちょっとブルーになってな、わざとお前を誘ったんだよ、この世界に」

「な、なんだよそれ。じゃあ俺たちは今、夢の中なのか?」

「そうだ。ただし、夢の中といえども、意識はある夢だ。
ここでどっぷり、私の心の鬱憤晴らしに付き合ってもらう事も出来る」

「さっきので発散したんだろ?」
「まあね。でもさ、私以上に、お前、結構ヤバいぞ」

80 :温泉:2015/01/19(月) 04:15:23.64 ID:a9KycXtvn
「そうだ、僕は多分ヤバい。なんなんだろうな、本当に。
ユリア、君ならなんだか本音を話せるよ」

「そうなんだ。心の底から?」

「ああ。そうだ」

「じゃあ、殺してみてもいいの?」

「さっき、抵抗しなかっただろ?」

「そうね、じゃあもう一度、」



ーーためして、みる?ーー

81 :温泉:2015/01/19(月) 04:21:22.37 ID:a9KycXtvn
ーーーーーーーーーーーーーー
……………っは!

……はぁ…はぁ…。

あ、あれ…?
なんだ?今の…。

…普通にベッドの上に寝てるぞ。

夢…いや、明晰夢という夢…。なのか?

俺は…俺はなんて事をユリアと話していたんだ…。

これが、俺の心…本心なのか…?
これが俺の望んでいた事なのか?

でも、気持ち悪いくらいあれは心地よかった。

心地よかった?
いや、心地よかったのは間違いない。

あの時、ユリアに全てをゆだねてもいいとすら思った…。
殺されてもいいと思った。

俺は何なんだ…。
そしてあいつは…なんなんだ?

82 :温泉:2015/01/19(月) 04:21:47.19 ID:a9KycXtvn
……………自分が…気持ち悪い……。

………。

「気持ち悪い!!!!!!!!!!!!!!!!!」

83 :温泉:2015/01/19(月) 04:23:54.05 ID:a9KycXtvn
ふー、つかれた。
とりあえず今日はここで終わります。

84 :温泉:2015/01/19(月) 04:27:04.18 ID:a9KycXtvn
読み直すと、下手さがよく分かる…。

というか、こんな気持ち悪い話し、果たして読む人いるんだろうか…w

大まかな流れは決めてあったけど、勝手にキャラが動き出して、全然違う話になりそうだ…。

85 :温泉:2015/01/19(月) 04:28:39.55 ID:a9KycXtvn
ま〜とりあえず、全てをこのスレで完膚なきまでに吐き出したいと思います。
えげつなくとも。

今日はねよう。そうしよう。

86 :温泉:2015/01/19(月) 04:36:50.06 ID:a9KycXtvn
ちなみに、2chに書き込むのは、このスレが人生で初書き込みなので、1000いったらどうするのかとか、何一つ知りませんw

とりあえずググりながらやりますが、見てる人が奇跡的にいたら、色々教えてもらえると嬉しいです。
まじで、何も分からん。
というか1000もいかないかw

とりあえずねます。おやすみ。見られてるか分からないけどね。

87 :名無しさん:2015/01/19(月) 14:43:33.89 ID:lnrrOkZdB
>>86
とりあえず目に止まったから読んでる。文章が下手とかは気にしない。
読んでて気持ちよく頭に入ってくるか、場面が頭に浮かんでくるかという感じ。
読み始めたからには完結まで読みたいんだよ。今のところ俺しかコメント入れてないが、続けろよ。
1,000レスいければ新書1冊分くらいにはなるな

88 :名無しさん:2015/01/19(月) 17:10:35.60 ID:JP1/HTip0
見てっから心配すんなwで、1000までやってくれ。

89 :温泉:2015/01/19(月) 23:35:33.34 ID:a9KycXtvn
コメントありがとう!

90 :温泉:2015/01/19(月) 23:36:32.29 ID:a9KycXtvn
よし、書くか。

91 :温泉:2015/01/19(月) 23:37:09.61 ID:a9KycXtvn
翌日、ユリアから携帯に連絡があったが、あんな夢を見てしまったため、
ユリアと話す気になれなかった。

何ともいえない気持ち悪さに、自己嫌悪になっている。

そもそも、ユリアはあの夢の事を知っているのか?
もしかして、僕だけあの夢を偶然見たのだろうか?
それともやっぱり、ユリアが見せたのだろうか?

いや、忘れよう。
とりあえず僕は、日常の生活に戻るようにしよう。

92 :温泉:2015/01/19(月) 23:52:41.81 ID:a9KycXtvn
翌日。

やっと連休が終わり、今日は学校だ。

「優君。最近元気ないけどどうしたの?」

と、話しかけてきたのは、隣のクラスの氷崎という女子生徒だ。

この女は、優等生で、あまり友達が少ない、
いわゆる高嶺の花ポジションと認識されている。

「いや、まぁ…ちょっとね」
「本当に元気ないわね」
「そうだ。俺は元気ないんだ」

93 :温泉:2015/01/20(火) 00:01:43.28 ID:Vb1aNf7jR
「何かあったら私に相談してね」
「相談…か。相談…出来るようなものならいいけどな」
「私ならきっと相談出来るかもよ」
「え…?」

そういった氷崎の目は、見透かしているようで好きになれない。

「そうだな。じゃあいつか相談に乗ってもらうよ」
「ええ、いつでも待ってるわ」
「な、なぁ…なんで俺によく話しかけてくれるんだ?」

すると、氷崎が軽く微笑んだ。

94 :温泉:2015/01/20(火) 00:02:04.89 ID:Vb1aNf7jR
「それは、あなたが今にも壊れてしまいそうだからよ」
「なんだよ…それ」
「あなたは弱いから。とてもじゃないけど放っておけないのよ」
「ははっ。余計なお世話さ」
「私はおせっかいなのよ」

95 :温泉:2015/01/20(火) 00:02:46.49 ID:Vb1aNf7jR
僕たちは、1日のうちに1回、こういう会話をしている。
でも、今日はどこか落ち着いて話せなかった。
なにか、見透かされているようで気が気じゃない。

いや、今日だけじゃないかもな。

そう、僕は、常に本心を隠蔽して生きてるんだよ。

96 :温泉:2015/01/20(火) 00:14:00.90 ID:Vb1aNf7jR
    放課後

「おーい、優!カラオケいこーぜ!」
「ごめん!今日はちょっと用事あって!ごめん!」
「そっか!じゃあまた今度な!」
「おう!」

どうも今日は、友達の誘いに乗る気分になれない。
こんな日は、一直線に帰って寝るのが一番だ。

97 :温泉:2015/01/20(火) 00:15:12.19 ID:Vb1aNf7jR
「あら、優君。今帰るの?」
「あ、氷崎」

今日はもうあいたくないと思ってたが、偶然にも氷崎に話しかけられてしまった。

話した事がある奴というのは、あったら話さなきゃならないんだよな。
話さないと、それはしかとになってしまう。
つくづく、人間関係は面倒くさい。

まぁでも、こいつは割と気楽に付き合える方ではあるけどな。

98 :温泉:2015/01/20(火) 01:13:16.13 ID:Vb1aNf7jR
すまん、今日は寝ます。

99 :温泉:2015/01/21(水) 01:47:03.83 ID:snrtsw15p
よし、書きます!

100 :温泉:2015/01/21(水) 01:51:25.35 ID:snrtsw15p
「じゃあね」

しかし、早々に、氷崎から帰宅の意思を告げられた。

「おう、じゃ…じゃあな」

なんだよ、やけに素っ気ないな。
とりあえず、帰宅するか。

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