ぼくの小説の感想くれ

1 ：記憶喪失した男：2014/06/06(金) 18:41:21.94 ID:C+C6EguLI

小説をのっけていく。
著作権はぼくにある。

2 ：記憶喪失した男：2014/06/06(金) 18:43:32.23 ID:C+C6EguLI

忌字禍（いまじか）は飛浩隆「自生の夢」、亜夢界（あむかい）は山本弘「オルダーセンの世界」が出典です。
格好いい単語だったので無断使用しているものです。

　　消えた小説家

　ぼくは本を読んでいた。忌字禍（いまじか）とか亜夢界（あむかい）の出てくる小説だ。それはとても幻視的で、ぼくの想像力を刺激する。
本を読むのは楽しいものだ。作家の一部の連中は、まったく想像だにしない出来事を次々と起こしてくる。
　沢村桂果が訪れた時は、ぼくはまだ本を読んでいる途中だった。だから、なぜ沢村桂果がぼくを訪れたのか、その時のぼくにはまだわからなかった。
ぼくはただ、忌字禍と亜夢界に関わる小説を読んでいただけなのだ。
　ぼくは沢村桂果に、ぼくは何でもない凡人で、とりたてて特徴のない人物で、何の能力もないと説明した。ただ、ぼくは本を読んでいるだけなのだと。
だが、沢村桂果にいわせると、ぼくはとても特殊な状況に置かれているのだという。
「シュレディンガーの猫って知っていますか？」
　沢村桂果が聞く。ああ、知っている。シュレディンガーの猫だろ。量子力学に出てくるやつだ。
シュレディンガー方程式を解いたことは一回もないけど、どのような概念なのかはどこかで聞いたことがある。
ぼくと、ぼくではない誰かが、同じ空間に同時に存在しているのだ。それがどちらの誰かに決定されるのは、観測者が観測するまでわからないということだ。
「そうです。あなたと、あなたではない誰かが、同じ空間に同時に存在しています。それは大眼者が観測するまで、決定されることはありません。
わたしは、大眼者が決定する前の世界をのぞく量子力学の研究者です」
　ふむ。いいたいことはわかるぞ。大眼者が観測したら、ぼくはいくつかの確率で消滅してしまうのだろう。
「そうです。あなたは大眼者が観測した時に半分の確率で消滅します。
ですが、わたしが興味を持ったのは、あなたともう一人のあなたの関係です。とても奇妙な因果の関わり方をしています」

3 ：記憶喪失した男：2014/06/06(金) 18:44:15.35 ID:C+C6EguLI

　もう一人のぼくだと。いったいどういうやつなんだ。
「あなたは読書家です。そのあなたが読んでいる本は、小説家のもう一人のあなたが書いたものです。
大眼者が観測する前の揺らいだ世界を、亜夢界と呼びます。
そして、亜夢界の現象が同じ亜夢界の現象に観測する前に因果関係を与えることを忌字禍と呼びます。
あなたは忌字禍に遭遇しているのです。あなたの読んでいる小説はまだ現実世界に決定されていません。
亜夢界に存在するものです。もし、読書家であるあなたがこの世界に決定されたとしたら、あなたは現実には存在しなかった小説家の書いた本を読んでいることになります。
これを忌字禍と呼びます。あなたは忌字禍に遭遇しているのです」
　もう一人のぼくは小説家なのか。しかし、ぼくの読んでいる小説がいまだ存在しない小説家の書いたものだったとは考えもしなかった。
いったい、ぼくはどうなってしまうのだろう？
　小説家が顕在化することもありえるのだろう？
「そうです。小説家が顕在化した場合は、忌字禍は起きません。小説家はただ小説を書いただけですから。
ですが、読書家のあなたが顕在化した場合、因果関係は壊れてしまいます。
量子的観測をしなければ、あなたが読んでいる小説を誰が書いたのかわからなくなるのです。これは忌字禍です」
　なんか、申し訳ないな。ぼくが存在したらいけないみたいだ。
「そうです。あなたが読んだ小説は、存在しない小説家の書いた小説なのです。ああ、
では、ついに大眼者があなたを観測するみたいです。どちらに決定されるのかわかりません。それでは、さようなら」
　そして、沢村桂果は去った。大眼者に観測され、読書家のぼくが残った。
そして、忌字禍によって、存在してはならない小説がこの世に残された。
誰が書いたのかもわからない小説。観測されたことによって消えてしまった小説家の小説が。
　了

4 ：記憶喪失した男：2014/06/06(金) 19:29:02.06 ID:C+C6EguLI

これ、事務所板で連投規制で投稿できなかったレス。

>>641
誰も、まとめが面白いなんていってない。都合よく解釈しすぎるな。

少なくても、過去のアフィサイト運営の方法では、まったく面白いログは集約できていない。
アフィサイトのまとめ方が超つまんねかったから怒ってるんだ。

後半の意味がわからないようなら、わかるまで何度も読め。
少なくても、おれの文章を読んで、おれがまとめが面白いといってると思うようでは、
重症患者だとしか思えない。
おまえのようなやつのいる掲示板はやはり利用には適さないと判断せざるをえない。

5 ：カワイイ名無しさん：2014/06/07(土) 07:48:00.07 ID:kivKp5xN4

もう
甘えん坊さんなんだから
かわいいね。


すごく哲学的でいいと思うよ。
続きに期待。

6 ：記憶喪失した男：2014/06/07(土) 10:28:50.98 ID:ASvU0NpOg

つづきなんてない。
これで、完結だ。これは掌編だ。

7 ：カワイイ名無しさん：2014/06/07(土) 18:41:10.87 ID:DhF35Uzdm

> ぼくと、ぼくではない誰かが、

これでは全くの別人になってしまいます。
ぼくではないぼく、とか。
「重なりあった状態」であることを忘れてはいけないかと。

> ぼくはいくつかの確率で消滅してしまうのだろう。

消滅ではなく収束では。まぁ一方からしたら消滅かも知れませんけれど。

> そして、亜夢界の現象が同じ亜夢界の現象に観測する前に因果関係を与えることを忌字禍と呼びます。

こうかなぁ。

亜夢界の存在が同じ亜夢界の現象に、大眼者に観測される前に因果関係を与えることを忌字禍と呼びます。


余韻の残し方や読みやすさはもう一工夫だと思います。
次は神林でお願いｗ

8 ：カワイイ名無しさん：2014/06/07(土) 23:14:42.88 ID:m5UUTVQCS

個人的な感想を述べる。信用はしないで欲しい。
シュレディンガーの猫というのは中2ぽい。
説明が俺頭いいだろみたいな上から目線を感じる。

イマジカ、アムタイは読んでない人にはサッパリわからない。
なので序盤で読む気がなくなる。
むつかしい言葉を使って内容を大人びさせようと無理してる感じがする。

9 ：記憶喪失した男：2014/06/08(日) 01:08:12.24 ID:mew3wLQFI

感想ありがとう。

>>7
鋭い指摘ですね。その通りですね。

>>8
またそれか。
最近のラノベは読者よりバカに書かないと喜ばれないという。そういうのは嫌いです。

10 ：カワイイ名無しさん：2014/06/08(日) 10:55:55.22 ID:h6DkWslwc

なんだホルホルしたいだけだったのね。
これ、頭良い主人公の設定だったの？びっくりだわ。
中二病の痛い主人公だと思ってたわｗ。
中二な内容しかかけないのに無理すんなってことよ。